2015年PS4最初のタイトル『Transistor(トランジスター)』はファンクションを理解しないと始まらない

2015年、PS4のリリースタイトル1本目となるのは1月8日(木)リリースとなる『Transistor(トランジスター)』。このゲームは北米で2014年5月20日にリリースされており、後のアップデートで日本語対応しています。

クリアしましたので概要や簡単な感想を。

戦術的な戦闘がメイン
ジャンルはアクションRPGということですが、ゲームは戦闘がメイン。そして戦闘はコマンドとアクションの中間にあるゲーム。なので無双やモンハン的な攻撃ボタンで武器を振り回すアクションとは違う。ディアブロIIIほどの派手さは無い。既存のゲームで近いのはドラゴンエイジ:インクイジションか。

パーティー制ではなく1人で進み、敵のエンカウントは固定で、1バトル毎に体力は全快する。

謎解きやクエストやNPCのいる街のようなものはなく、1本道に近いマップを敵を倒しながら進んでいくゲーム。そこそこ歯応えのある戦闘を打開していくのがゲームのメイン。RPGという言葉から連想される多数の要素の中で、このゲームの中心にあるのは戦闘です。

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『ターン()』システム
ドラゴンエイジ:インクイジションのように時間の止まらないアクションと時間を止めて行動指示が出来るモードの切り替えが可能。その名も『ターン()』システム。()は馬鹿にして笑っているわけではなく、標準でこの表記。

戦闘中にR2を押すと時間が止まり、レッド(主人公)の行動を指定できる。ドラゴンエイジ:インクイジションとは違って、この指示を実行している間はレッドの動きだけが高速化されるので、必殺技的なものでもある。しかし、このターン()を使うと、しばらくの間は攻撃が出来なくなるので注意。使いどころを考える必要がある。

このシステムに関してはチュートリアルですぐ理解できますし、難しくない。このページ下の動画を見てもすぐ理解できるでしょう。

ファンクション
このゲームを楽しむにはファンクションを理解する必要がある。

ファンクションとは何か?アクティブスキルでありパッシブスキルでありアップグレードパーツである。ファンクションの使い方によって3つの用途に分かれる。

アクティブスキルとしてのファンクション
これが最重要。ファンクション=アクティブスキルと言っても過言ではない。パッシブスキルとアップグレードは使わなくても進行できますが、アクティブスキルは必須。

アクティブスキルとは、爆弾攻撃とか貫通攻撃とか近距離攻撃とか高速移動とか仲間召喚とか、ボタンを押すことで実行されるスキル。ディアブロIIIとかドラゴンエイジ:インクイジションをプレイしてればわかりますね。これらのゲームと同じようにボタンにアクティブスキルを割り当てる。

入手したファンクションの性能を見て、×ボタンに割り当てる。この割り当てが面白いポイントで「回避はボタン、×は連射できる弱攻撃で、は動作は鈍いがダメージが大きい攻撃を……」という具合に自分好みの設定が出来る。

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アップグレードパーツとしてのファンクション
上記画像、アクティブスキル(×)として割り当てた各ファンクションの下に2枠ずつ枠があるのが確認できます。ここに別のファンクションを置くとアクティブスキルを強化するアップグレードパーツとしてのファンクションになる。

アクティブスキルの攻撃力を上げたり、効果時間を延ばしたり、攻撃範囲を広げたり様々なアップグレード効果があります。アクティブスキルとしては使わないファンクションでも、アップグレードパーツとしては効果的なファンクションも出てくるので、この組み合わせを考えるのも楽しい。

パッシブスキル
パッシブスキルとは、常に効果を発揮するスキルのことです。

上記画像の左右2枠ずつの計4枠。ここにファンクションを置くとパッシブスキルとしてのファンクションの使い方になる。

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例えば↑の画像。マスク()というファンクションです。説明欄に3つの項目がありますが、これがそれぞれアクティブスキル、アップグレード、パッシブスキルの説明。

実行中のスロット効果 = アクティブスキル
スロットの効果をアップグレード = アップグレード
パッシブスロット効果 = パッシブスキル

この例だとパッシブスキル効果が「敵の破壊後 姿を消して移動速度がアップします」なので、これは便利そうだからパッシブスキルの枠にセットしようかな、などと考えるわけです。これを左右2枠のどこかにセットしておけば常に効果を発揮しますので、敵を破壊する度にステルス状態で素早く動けることになる。

このファンクションの使い方を理解するとゲームが楽しくなります。

ディアブロIIIのビルド(スキルの組み合わせ)を考えるのが面白いように、このゲームもファンクションの設定を考えて自分好みのアクティブスキルやパッシブスキルを設定するのが面白い。

リミッター
ファンクションの話は終わり。他にはリミッターというシステムもある。これは敵を強化したり、レッドの強化を制限してゲーム難易度を高めるかわりに取得経験値をアップさせるシステム。いつでもON/OFFできますし、別に使わなくても良い。

説明が分かりにくいので、知らないでリミッターをONにしちゃうと難易度が上がります。

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ストーリー
主人公は人気歌手のレッド、という事以外は言わないほうが良いかなと思いました。いきなりプレイアブルになる感じなので、どんなストーリーなのかを知るところも面白い。

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主にテキストと一枚絵でシンプルに語られるストーリーです。しゃべる人もいますが、英語音声なので基本的には日本語字幕を読むことになりますね。人物の詳細は各ファンクションでボタンを押すと見られるのが特殊。文字が多いので活字好きでないと受け入れにくいか。

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物語自体はそこそこ楽しめた。でもテキストと一枚絵から雰囲気に浸れないと楽しめないと思う。

メタスコアは高得点
メタスコアは83点、ユーザースコアは8.1点の高評価。よくまとまったゲームで、減点部分が少ない印象。

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クリア時間は5時間未満だが「強くてニューゲーム」あり
1周クリア時間は5時間未満でしたが、これで良いと思う。長くし過ぎても飽きそうですし、物語的にも間延びした印象になる。

レベルとファンクションを引き継いで2周目がプレイできます。いわゆる「強くてニューゲーム」状態。そこからさらにレベルを上げてファンクションをコンプリートしたり、各種トロフィーの回収もプレイするモチベーションになる。戦闘がメインでファンクションの組み合わせを考えるのが楽しいゲームだからこそ、2周目も楽しい。難易度は高くないので、歯応えが無さすぎると感じたらリミッターを使って難易度を調整しましょう。

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動画
PS4のSHAREアップロード機能で冒頭15分のプレイ動画をアップしました。チュートリアルシーンなのでターン()の使い方を覚える事はできますが、ファンクションの組み合わせなど、このゲームの真の魅力は冒頭15分では伝わらない。



このゲームの一番の面白味は、ファンクションの組み合わせを考える戦術的な戦闘。ですので、記事タイトルにもあるようにファンクションシステムを理解しないと始まらない。戦闘はアクション性もそれなりにあるが、反射神経より頭を使う。無双やディアブロIIIのような爽快感は無く、楽しみどころが地味目かもしれません。

ストーリーに関してはテキストを読む力(想像力も含めて)が必要。受動的なプレイではストーリーや世界に浸れないでしょう。