『エイリアン アイソレーション』をクリア!恐怖に打ち勝ったぞ

『エイリアン アイソレーション』をクリアしました。恐怖と緊張感は最高峰。怖くて2周目や追加コンテンツをプレイする気持ちにならないところ。せっかくクリアして得た安堵を手放したくない。

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優れた敵AIだからこそのリアルかくれんぼ
このゲームの最大の魅力は、リアルなかくれんぼだと思いました。他のステルスゲームとは一線を画す。独自のAIによって、敵の動きが簡単には予想できない。ゲームのステルスって敵のパターンを読んでプレイする事が多くて、コンピューターを相手にしている感覚ですが(実際、コンピューターを相手にしていますが)、『エイリアン アイソレーション』は人間を相手にしている感覚も覚える。敵の行動がパターン化されていないから、こちらもパターン化して動けない。その時その時で臨機応変に対応する面白さがある。見張りの巡回ルートなんかは決まっている感じです。見張りの人が自由気ままに動くのは現実でもおかしいですからね。

ロッカー等が無くて物陰に隠れた時など「こっちに来るな!」という緊張と恐怖がリアル。AIの判断次第なので、動きが読めないのだ。ロッカーに隠れている時もパターン化されているゲームなら動きを待つだけですが、このゲームでは「あっち行け!あっち行け!」と祈ってしまう。

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単純なかくれんぼではなかった
序盤は、かくれて逃げ進むゲームという印象が強かったですが、意外に武器やアイテムの種類は豊富ですし、けっこういろいろな事が出来るゲームでした。

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敵対する人間とアンドロイドは戦ってもOK。リボルバー、ショットガン、ボルトガン、火炎放射器、パイプ爆弾など倒し方もいろいろ。弾薬は多くないので初代バイオハザードのような感覚もあった。ゾンビを走って避けたように、アンドロイドを走って避けて弾薬を温存したり。セーブの仕様も含めて、初代バイオハザードの影響を受けている気もする。

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エイリアンは敵NPCも襲う。敵NPCがいるところで物音を立ててすぐロッカーに隠れると、やってきたエイリアンが敵NPCをやっつけてくれる。こういう戦略もある。ただ、近くにエイリアンがいる中でロッカーから出て進まないといけなくなりますが。

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武器とアイテムの使用、音を使ったエイリアンの釣りなど積極的にいろんな遊び方を模索した方が面白いでしょう。また、ショートカットも可能なところがある。通常なら順を追って情報を集めて進めていくところで死んで巻き戻ったので、じゃあ目的のアイテムがあるところにいきなり向かったらどうなるかやってみたら、それで問題なく進行した。

死亡時の巻き戻り
このゲームを受け入れられるかどうかの大きなポイントになるのが、死亡時にセーブポイントまで戻される仕様。セーブデータを選択してからのロードもあるのでクイックでもない。

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これは不親切ではなく意図的で狙いのある仕様だと感じました。死のデメリットが大きいからこそ「死にたくない」という気持ちが強くなり、敵が迫ってくる恐怖も倍増する。命の重みが感じられます。これが直近からクイックにリトライできるとなると、死が軽いものになってサクサク死ねて作業的に繰り返しプレイできてしまう。これでは緊張も恐怖も薄れてしまう。

この受け止め方は難しいところです。死ぬと巻き戻って本気でストレスが溜まります。各部屋を調べてアイテムを回収した後に死んだりすると、それが全て帳消しになってツライ。しかも何十回も死ぬ。100回死ぬと獲得できるトロフィーもあるくらいだから死にゲーであります。でもリトライの快適さを代償にして緊張・恐怖を得ており、その緊張・恐怖があるから突破できた時の安堵も大きい。無意味に不親切な仕様というわけではない。

しかし、現代のゲームにおいては受け入れられにくいのかなとも思う。GameStopやIGNが60点の評価を下した理由に、こういったストレスも含まれている。このゲームに限らず、リトライのチェックポイントが遠かったりすると容赦なく減点されてしまう傾向にある。確かにゲームによっては無意味にチェックポイントが遠いとストレスでしかない。デスペナルティが無いゲームも多数あるし、ユーザーもそれに慣れてしまっている。でもサバイバルホラーにこだわったこのゲームの場合、ただリトライで巻き戻るから減点材料とするわけにもいかない。

字幕が見やすい
字幕のフォントが適度な大きさで、しかも黒枠があるので背景に溶け込む事もない。とても読みやすいです。洋ゲーのローカライズでは字幕が小さめな事も多いので、この作品は細かい配慮が出来ていると思いました。

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ストーリーはそこそこ
序盤の感想では「やらされてるだけ」という感じだったストーリーですが、過去とか陰謀とか裏切りとかが見えてくると面白くなってきた。端末に残されているメッセージなどもちゃんと読むと面白いです。

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映画『エイリアン』にリスペクトが感じられるつくりらしい
このゲームは映画『エイリアン』にリスペクトが感じられるつくりらしい。私は『エイリアン』を観ていないのでわかりません。ただ、『エイリアン』を観ていなくても普通のゲームとして他のゲームと変わらず受け止められた。映画を観ていれば「おおっ」となる場面もあったのかもしれませんが、観ていないからといって置いてけぼりになるところも無かったです。

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序盤の感想とほぼ同じ事を言っている気がします。良くも悪くもサバイバルホラーにこだわった尖ったつくりのゲーム。最初に感じた「90点か60点」という印象は変わらず、人を選ぶゲームではある。この緊張感と恐怖に並べるゲームは多くないが、その代償もある。

「人を選ぶ」は、他のゲームだとコアゲーマーかライトゲーマーかに分かれるタイプが多いですが、このゲームは違うかなと思う。60点をつけたGameStopやIGNのレビュアーはコアなゲーマーでしょうし。むしろ、敵がゲーム的な動きをしてくれない事に「理不尽」という印象を受けたようにも思う。プレイが攻略志向過ぎても「理不尽」を感じるかもしれない。緊張と恐怖、それを抜けた時の安堵がこのゲームの魅力。死亡時の巻き戻りもそれらを引き立てるスパイス。