PS4版『Journey(風ノ旅ビト)』クリア

日本では明日リリースの『風ノ旅ビト』(税込1,296円)、北米版の『Journey』をプレオーダーしていたのでプレイしてクリアしました。1周のプレイタイムは1時間20分ですので時間はかかりません。

突き抜けた芸術的表現
近年、芸術的なゲームのリリースが多いですが、その中でも頂点に君臨していると言っても過言ではない。この芸術的表現が海外メディアで超高評価を得た要因の1つ。こればっかりは言葉で説明できるものではなく、体験するしかない。とにかく芸術的表現が「いっちゃんええやつ」である。

150722_風ノ旅ビト_002

いつの間にかマルチプレイ
芸術的表現と並んで高評価の要因であるマルチプレイ要素。PS3版がリリースされた時の感想で「あれって他のプレイヤーだったの!?」と、マルチプレイをしていた事に気付かなかったという感想も多く見られた。

ゲームモードが分かれているわけでもなく、チャットもなく、オンラインIDも表示されない。普通にゲームをプレイしていると「いる」のである。この存在が不思議で刺激的でとても面白い。

150722_風ノ旅ビト_001

ゲームとしては簡単なアクションアドベンチャー
ジャンル的にはアクションアドベンチャーと言えるのかなと思います。申し訳程度の謎解き(?)要素や敵に見つからないように進むステルス的なものもある。でも旅の妨げにはならない程度のものであり、アクションゲームが苦手でも問題ないかと思う。メインは芸術的表現で、それを邪魔せず良いアクセントになっているという具合。

150722_風ノ旅ビト_003

テキストがほとんどない
プレイ中はテキストがほとんどありません。序盤の序盤に操作説明でコントローラーとテキストが表示されますが、基本的にはテキストが一切ないという認識でも構わないでしょう。

抽象的に描かれているように見える物語で、はっきりと意味がわかるわけではないのに不思議と心に響きます。まさに言葉では表現できないもの。

150722_風ノ旅ビト_004

プレイ時間は丁度良い
海外レビューで悪い点に「ボリューム不足」とありましたが、1周1時間20分で良かったと思います。長くしても見慣れるしダレるし飽きる。腹八分目あたりで終わらせるというのは良かったと思う。このボリュームにしたのも流石のセンス。

「not for me」かもしれないよ
たまたまTwitterで海外レビューの「not for me(私には合わない)」が話題になっていました。話題になっていたのは、これの解釈で「自分には合わないけど他の人の好みかもしれない」というのと「遠まわしにクソと言っている」という解釈。解釈に関してはわかりませんが、前者の意味は『Journey(風ノ旅ビト)』にも大きく関係すると思いました。

『Journey(風ノ旅ビト)』は美しく芸術的で、革新的でもある素晴らしいゲームです。各メディアが大絶賛する理由もよくわかります。しかし、仮に私がこのゲームを「つまんないな」と思ったとしても正直にそれを書くのは難しいかと思います。このゲームを低評価すれば、芸術に関する感受性が弱い人間だというレッテルを貼られる事がうけあいだからです。大手メディアのレビュアーなら尚更でしょう。

PS3版のメタスコアでは78件中の最低評価が40点で1件。残りの77件は全て80点以上。40点をつけた人は「巨像のいないワンダと巨像、少女のいないICO」と言っています。この言葉にそのまま納得できるわけではないですが、言ってる事がわからなくもないです。

150722_風ノ旅ビト_005

実際に素晴らしいゲームですが、ゲームとして多くの人が求めているかは疑問でもあるので、大絶賛されていても「not for me(私には合わない)」かもしれないという事は購入前に考えた方が良いかと思います。芸術的表現にさほど興味がなければスルーしても良いと思います。反対に芸術的な表現に興味のある人なら絶対プレイしてほしい作品。芸術的「表現」と繰り返してしまいましたが、ゲームであるので「体験」でもある。ここは単なる鑑賞とは大きく違う。是非味わってほしいです。

グラフィックの美しさと合わせて音も重要です。芸術的要素が色濃いゲームですので、それなりのサラウンド環境やヘッドホンでプレイしないともったいないです。そういった環境がないなら、環境を整えてからプレイした方が良いかもしれません。初回プレイが特に重要。プレイ動画を見るのはオススメできないですね。初回プレイをちゃんとした環境でプレイしないと、このゲームの本当の良さは体感できないと思います。

Journey
Austin Wintory
Sumthing Else Music Works
2012-08-21