Until Dawn -惨劇の山荘- プラチナトロフィー獲得後の感想

Until Dawn -惨劇の山荘-をやり込み終えての感想。

人間のグラフィックが凄まじかった
海外レビューでもグラフィックは高評価でしたが、特に人間のグラフィックが凄かったです。これに関しては今まで遊んだゲームの中で最高かもしれない。

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実在する役者さんという事で、ボーナスコンテンツでは役者の紹介もあります。ゲームキャラとしての印象しか無かったので、普通に喋っているのを見ると不思議な感じ。

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モデリングだけの話ではなく、動きのナチュラルさもこだわっている。歩き方や周りを見るしぐさなど、実に人間っぽい。録画したプレイ動画を見ていてもプレイアブルだったとは思えないくらいナチュラルな動きをしていた。

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背景も悪くは無いけど、特に印象に残らなかった。フリーカメラじゃないので、自分で見渡す面白さが無いから印象に残りにくかったかもしれない。

バタフライエフェクト
このゲームのウリでもあるバタフライエフェクト。「ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか」といった、ほんの些細な事が徐々にとんでもない大きな現象の引き金に繋がるかという考え。

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最初の感想にも書きましたが、それほどたいしたものではないという印象は最後の最後まで変わらなかった。ゲームでよくあるフラグ管理と分岐という事以上の物には見えない。「ここをこうしたら、こういう結果になるんだなぁ」という感じで2周目以降も楽しめる要素ではありますが、よくあるゲームの分岐。しかも振り幅が小さくて物語の大筋は変わらないので、蝶の羽ばたきからトルネードというスケールは感じない。

ちょっとした分岐という事でなら映画には出来ないゲームならではの魅力という事で良いものです。ただ、ゲームの中でバタフライエフェクトシステムとしてウリに出来るほどのもんでもないと思う。もっとすごい展開を見せてほしかった。バタフライエフェクトらしいところは事件の発端ですかね。

規制
手を加えづらいゲームだったのかもしれませんが、規制による暗転シーンは残念でした。

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Amazonレビューでも規制が原因で低評価になっています。規制は他のゲームでも度々批判の的になりますが、このゲームは他のゲーム以上に規制のダメージを受けやすい。古典的なB級ホラー映画からスプラッターシーンを消してしまうのは作品として大きな欠損になってしまうでしょう。

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客観的に見て残念な暗転でしたが、個人的にはスプラッターは苦手なのでさほど不満でもない。初回プレイ時にビックリしましたけどね、急に真っ暗になって。

2周目以降のシステムが不親切
これも海外レビューで言われてましたが、2周目でも会話やイベントはスキップできないし、システム的に特別な配慮は無いので、ちょっと遊びにくいですね。

1周クリアするとチャプターセレクトが出来ますが、例えば2周目の4章でミスったからチャプターセレクトで4章をやり直そうかなと思って選択すると1周目のデータになる仕様。使いにくい。セーブデータを分けてくれれば良いのにと思う。安易にやり直して欲しくないのだとは思いますが、こういった不便さの強要の方がマイナスが大きいと思う。

丁度良いプレイタイムだったけど
1周は8~10時間くらいだと思います。2周目以降でスムーズに進めば6時間未満ですけど。このプレイタイムは良いと思う。映画的なストーリーメインのゲームで、無駄に引き延ばすのはダレる。8~10時間はベストだと思います。

しかし、他のゲームは100時間以上も遊べる物も多い中で、フルプライスのゲームとしてはボリューム不足という事になる。価格面で対応できないなら、このジャンルでも長く遊べるシステム・モードなども考えていかなければ厳しいのかなと思う。

『The Order: 1886』と同様に、中古価格が暴落する可能性がある。でも低価格になったら是非多くの人にプレイしてみてほしいですね。



面白くないなりにハマっていたQTE
重要な場面でQTEが多く、逃げている時などは緊張感もあってそれなりにハマっているところもある。でもやっぱり面白い操作ではないですね。画面に表示されるボタンを押すだけという操作は受動的過ぎて面白味を感じにくい。押したときに手応えが感じられるなら良いのですが、走っている時に障害物を避けるとか、そんな程度の操作が多い。

途中で「逃げる」or「隠れる」とかいう選択肢を交えてくるのはアクセントとして良かったと思う。「この状況なら逃げるとおそらくこうなって、隠れるとこうなりそう」っていう事を自分で考えて行動を決定できるので、それに対する結果にも手応えがある。

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TPS的な銃撃シーンも面白い味を出していた。中には敵を撃つか物を撃つかという選択ができる場合もあり、そうやって自分で考えて決められる要素があるのは良い。

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遊びやすい
ゲームオーバーが無い事もあり、テキトーにやっても物語は完結する。複雑さや詰まるような要素がなくて遊びやすかった。映画・海外ドラマ的なゲームという事で、ストーリーの進行が重視されている感じ。

ゲーム初心者でも楽しめそうだけど、そうなるとQTEが壁になるかもしれない。場所によっては厳しめの設定なので、瞬時にボタンを押すという操作は難しいかと思う。QTEに失敗してもゲームは進むが、失敗ばかりじゃ面白くないと思います。

ここまで映画的なゲームなら、ゲーム初心者を取り込むような配慮があっても良かったかもしれない。

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ストーリーは
ストーリーは、それなりに驚きもあったけど全体の流れとしては75点の出来。及第点だけど優良とは言えないというところ。

ドキドキと緊張させたり、いやらしいビックリさせ要素は随所に仕込まれているので、ホラーとしての味わいは十分。プレイしてビクッ!と体が反応してしまった場面が数か所あります。ブロードキャスト配信で他の人がどういうリアクションになっているか見てみたいですね。内臓露出系のグロは暗転していますが、それなりに映像的にグロくてキモい物もある。

メタスコア79点、ユーザースコア7.8点というのは納得できる。それなりに良くできているゲームですが、ギリギリ80点には届かないといったところ。採点すると減点部分もありますが、十分楽しめました。

遊びやすくてホラー映画のドキドキ・ビックリ要素も楽しめます。パッケージ版の価格は下がりやすいと思いますので、今すぐ買う気はなくてもチェックリストに入れておいても良いんじゃないかと思います。

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2015-06-02