ローグライクな『アイザックの伝説:リバース』最初の感想

10/28(水)にリリースされた『アイザックの伝説:リバース』(1,500円)。ランダム生成のダンジョンをキャラクター強化しながら潜っていき、死んだら強化・装備を失うといういわゆるローグライクなゲームです。

『ゼルダの伝説』でも『不思議のダンジョン』でもなく
開発者が『ゼルダの伝説』の影響を受けているとの事で、ダンジョンのグラフィックや爆弾やお店なんかは『ゼルダの伝説』っぽさを感じる。でもゲームとしては、まったく別物なので『ゼルダの伝説』が好きか嫌いかは、ほぼ関係ないレベル。ゲーム性ではなくオマージュ的なネタとして『ゼルダの伝説』を感じる。

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日本でローグライクなゲームといえば『不思議のダンジョン』シリーズが有名です。ローグライクという点では『アイザックの伝説:リバース』と同じですが、ゲームとしては大きく異なる。『不思議のダンジョン』シリーズはターン制なので、アクションではなくコマンドRPGのノリに近いですが、『アイザックの伝説:リバース』はバリバリのアクションゲームで、しかも2Dシューティングに近いアクション性でもある。というか公式で「ダンジョン探索型2DシューティングRPG」と書いてあります。

ダークなストーリー
オープニングストーリーは狂っていて魅力的でした。

アイザックとママは小さな丘の上のおうちに住んでました
アイザックは一人ぼっち
絵を描いたり おもちゃで遊んだり
…そしてママはテレビでクリスチャンのチャンネルを毎日ガン見
二人は毎日何もない単調な生活
つまりけっこう幸せな日々を過ごしていたものの…
ママが天の声を聴いたその日から すべてが変わってしまうのでした…

「そなたの息子は堕落した!!
彼を救いたくばその手を差し伸べよ!!」

「はい神様。息子は私が必ず救ってみせます!」

ママはそう答えると…
すぐさまアイザックの部屋へ行き
邪悪なシロモノをすべて排除したのです。

しかし、天の声はさらに続けます

「アイザックの魂はいまだ奈落の底にある…
この世のケガレすべてから 彼を断ち切らねば先はない!
そして、彼自身にその罪を懺悔させねば…」

「お言葉のままに。主よ。 私は貴方を信じます。」

ママはそう答えると…
アイザックを部屋に閉じ込め、
この世の邪悪なもの全てから隔離しました

しかしそれでも天の声はやむことなく さらに告げます。

「わが思いは全て託した…
あとは我に対する忠義の深さを 確かめるのみ…
その忠義を見極めるべく 最後の試練を与える。」

「はい。主よ。なんなりと!」

ママは物乞いのように言いました。

「そのたの忠義の証として 我に生贄を捧げるべし…。
我が求める生贄。それは… そなたの息子アイザックなり!
今すぐ彼の部屋に向かい…
彼の命を我に捧げよ それがそなたの愛の証明なり!!」

「はい。主よ。よころんで!」

ママはそういうと台所から包丁を持ち出し、アイザックの部屋に向かいます。
しかし、アイザックは扉の隙間から その全てを見ていたのです。
彼は恐怖に震えながら 部屋の中で隠れ場所を探します。
すると絨毯の下に、地下へと続く扉が隠されていたではありませんか! 
アイザックは大急ぎでその扉を開けました。 
そしてまさにママが包丁を手に扉を開けた瞬間! 
彼は見知らぬ地下への世界へと、飛び込んでいったのでした。 

母と子と2人暮らしで平穏な日々だったのに、
宗教的な何かで狂った母親に殺されそうになって地下へ逃げたというオープニングストーリー。
アイザックが不憫でなりません。シンプルながら引き込まれるオープニングでした。

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丁寧なローカライズ
決定ボタンは日本仕様の
日本語フォントも味があるフォントを使っている。

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タイトルの『アイザックの伝説:リバース』は『ゼルダの伝説』のオマージュなのかもしれないが、冒険物っぽいタイトル。ちょっとイメージが違うかもしれない。

片仮名で「リバース」と書くとわかりにくいですが、これは「Rebirth」(再誕)のことです。2011年9月28日に『The Binding of Isaac』としてリリースされており、これを更にパワーアップさせたものが本作『The Binding of Isaac: Rebirth』です。無印版の時点でメタスコア84点ですが、それ以上の豪華版を遊べるという贅沢さ。

シンプル操作
操作はシンプルです。
ゲーム的には360度シューティングっぽさがありますが、基本攻撃は4方向です。

移動 左スティック
通常攻撃 右スティックで上下左右の4方向に弾が撃てる。
×でも同様で4方向に弾が撃てる。
爆弾 L1で爆弾を設置する。
消費アイテムの使用 R1で消費アイテムを使用する。
マップ情報 タッチパッドをスライドさせるとミニマップを移動できる。
現在のプレイタイムと場所の名前も表示される。 

ゲームの流れ
ダンジョンは『ゼルダの伝説』のダンジョンみたいなグラフィック。1画面1エリアが基本ですが、大きい部屋は2~4画面分で1エリア。敵を殲滅すると扉が開いて隣の部屋に行けるという具合。

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探索はコインを集めて買い物したり、強化・装備アイテムを入手して自キャラを強化したり、爆弾や鍵を入手する。強化・装備アイテムは当たり外れの差も大きい印象なので面白い。ローグライクなゲームは道中での強化とアイテムの入手が大きな魅力ですね。死で全てを失う緊張感の中、順調に強化できると嬉しい。

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ドクロのある扉に入るとボスバトル。出口には必ずボスがいるようで、ボスを倒すと下の階に進めるという具合。ボスを倒すと強化アイテムを入手できるので、1階ごとに何かしらの強化は可能ということになる。また、何もなさそうな部屋でもボスがいたり、強化アイテムを入手したかと思ったら急にボスが出てきたりと、ビックリ要素もある。

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階と階の間で嫌な気持ちになる夢を見ます。こういった演出も、このゲームの魅力。

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グロカワ
キャラクターの絵柄はかわいいけど、グロさがあるのも特徴。ウンコもたくさん出てきます。独特の雰囲気を持ったゲームです。

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「シード」でダンジョンを共有
メニュー画面や死亡時に「シード」というパスワードが表示される。このゲームのダンジョンはランダム生成ですが、このシードを記録しておけば同じダンジョンを再プレイできる。

シードはユーザー同士での共有も可能。序盤で超強力なお助けマンを入手できるようなダンジョンを教えてもらえば、シューティングが得意でなくてもクリアまで行けるかもしれない。

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北米版
北米では2014年11月4日に『The Binding of Isaac: Rebirth』としてリリースされており、リリースと同時にPS Plusのフリープレイタイトルとなっていました。バージョン1.05時点で日本語には対応していません。

メタスコアは88点(15件)、ユーザースコアは7.6点(363件)。

The Binding of Isaac: Rebirth for PlayStation 4 Reviews - Metacritic

噛むほどに美味くなる
最初はショボい4方向の攻撃とトロトロした動きなので、最初から「楽しい!」とはなりにくいと思います。強化もいきなり順調にいくわけでもないので、ゲームとしてもよくわからないまま死んだりして、面白さを感じにくいかと思う。

数回プレイすればゲームにも馴染んで、強化や探索の面白さがわかってくるかと思う。最初に波に乗れた時に「おおっ!」ってなります。死の緊張感の中での強化の面白さはローグライクなゲームの真骨頂ですね。

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ローグライクなゲームとしては、無印版じゃなくてリバース(再誕)版というのも大きな魅力。PVによるとアイテムは450個以上、約500時間以上のプレイタイム、100以上の敵、50以上のボスなどボリュームは凄そうだ。何度も潜るタイプのゲームなので、毎回同じようなアイテムや展開ばかりじゃつまらない。このボリュームなら潜るたびに新しい発見がありそう。



ローグライクなゲームとしての完成度やボリュームは客観的な評価からも十分な出来でしょう。ストーリーや雰囲気も面白い。日本のユーザーに受けるかどうかは、公式に述べているジャンル「ダンジョン探索型2DシューティングRPG」の「2Dシューティング」の部分が好まれるかどうか。日本でヒットしたり話題になりやすいジャンルではないという印象。この基本アクションにハマれば、至高のローグライクゲームになると思う。

1,500円はお買い得。トロフィーはプラチナトロフィーもある。

The Binding of Isaac: Rebirth - PSN Trophy Leaders

wikiの情報量がすごい。

The Binding of Isaac@wiki