『COD:BO3』『Fallout 4』『ジャストコーズ3』北米版から無規制の流れ

『COD:BO3』『Fallout 4』『ジャストコーズ3』と、話題作が北米版から規制なしという事で日本のユーザーも喜んでいる流れ。どうしてこうなったのか考えてみました。と言っても、北米版から無規制のゲームが今まで無かったわけではないので、たまたま大作が3本続いただけっすよという事も十分あります。

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CEROは通過するレベル
まずCEROが緩くなったというわけではなさそう。CEROのはっきりとした基準は発表されていませんが、これまでの規制からエロならば女性の乳首の描写とセックスの直接描写(間接はセーフ)がNGだとわかる。グロならば人体切断はOKなんだけど、切断面の詳細な描写はNG。ギリギリを攻めたウィッチャー3の規制を見ても切断面は塗りつぶしになっている。こういった場面での内臓系は塗りつぶす必要があるみたい。

他にも細かい規制は多いでしょうけど、わかりやすいのはこれら。

『COD:BO3』と『Fallout 4』を見ても、グロいところはあるけれど切断面の詳細な描写はない。従来のCEROでも通過するレベルのグロさでありました。

ちなみにCEROは、アルバイト的な人が3人でゲームメーカーから提出されたダイジェスト映像を見て審査するみたいです。ゆえにバラつきもあるでしょうし、ゲームメーカーが作るダイジェスト映像次第でもある。

海外版と日本版ではどうして表現や内容が違うのか。今,あえてCEROに聞く「レーティング制度」の現状について - 4Gamer.net

最初から日本やドイツの規制を考慮しているのか
『Fallout 4』が規制の厳しいドイツで無規制だと発表され、日本でも無規制だと発表されました。このニュースを見た時に、各国でローカライズをすると決めた時点で、各国の規制を通過する事を考慮して作ってるのかなと思いました。外注のローカライズではなくベセスダ自身のローカライズですし。

『COD:BO3』にしてもSCEではなくアクティビジョンのローカライズで、腕がアレなシーンでもCERO的に見えそうで見えないセーフラインでした。北米版として「ギリギリ見えていません」という演出だったのか、他国の規制に引っかかる事を意識したのかは不明ですが。

日本もドイツも含めて世界規模で、しかも自社でローカライズするような大作は最初から各国の規制を考慮する流れは出てくるのかもしれない。この場合、日本やドイツが北米並のグロ基準で遊べるわけではなく、北米が日本やドイツ並の規制版で遊ぶことになりますが。

自主規制をやめる流れ
日本版での自主規制をやめる流れ。ワールドワイド基準よりも、こっちの方が強く感じる。

PS3時代、人体欠損を規制するメーカーがとても多かった。『Fallout 3』もそうでした。だから人体欠損自体がCEROでNGなのかと思ってしまうところもあった。でも細かく見ると『Army of Two』や『ノーモア ヒーローズ レッドゾーンエディション』などなど、普通に人体欠損するゲームはあったので、それ自体はNGではないとわかる。でもやたらと日本版で規制されていた人体欠損。

規制=CEROが厳しい、と思いがちですがギリギリを攻めているゲームを見るとCEROの基準じゃなくて自主規制のほうが影響が大きいのかなと思います。そしてこの自主規制をやめる・緩和する流れになってきていると感じる。

と言うのもメーカーが自主規制で受けるダメージが大きすぎるから。洋ゲーはバンバン宣伝できる物が少ないので、ネット上での評判は重要になってくると思う。そしてダイイングライトやUntil Dawnなど、規制が厳しい物は袋叩きとも言える評価を受けている。

ダイイングライト【CEROレーティング「Z」】
ワーナー・エンターテインメント・ジャパン
2015-04-16

Until Dawn -惨劇の山荘-
ソニー・コンピュータエンタテインメント
2015-08-27


露出が多いわけでもないゲームがネットで少し検索すれば規制のためにクソ扱いされてしまうとなると、メーカーからすれば厳しいところ。CEROに引っかかる部分は仕方ないですが、CEROという統一の基準があり、あえてやる必要のない自主規制をして良作がクソ扱いになるのは馬鹿馬鹿しい話。ユーザーの規制に対する目が厳しくなってきていると感じますので、自主規制で吊るし上げられる道を選ぶメーカーは自然と減ってくると思います。

今後起こりうる悲劇
『COD:BO3』『Fallout 4』『ジャストコーズ3』という大作が無規制の流れは偶然か狙ったのかわかりませんが、自社ローカライズで北米版自体がCEROのセーフラインであるというのは間違いないでしょう。じゃなきゃ日本で出せないですからね。

今後起こってしまうかもしれない勘違いが、例えば日本のローカライズメーカーが北米で面白そうなグロゲームを見つけてきて、それをローカライズする時にCEROに引っかかる部分は修正しなくてはならない。他国の規制ルールを考慮せず、北米基準で作られたならCEROを通過するように修正する必要がある。こういったケースが「『COD:BO3』『Fallout 4』『ジャストコーズ3』は無規制だったのに、これは規制したからクソローカライズ」と、吊るし上げられたらかわいそう。

無規制でソフトが出せるのは「北米版自体がCEROのセーフライン」「CERO以外の自主規制をやめた」というところでしょうから、無規制=北米基準というわけではない。北米が日本やドイツの基準に合わせている事になる。日本のゲームに女性の乳首や切断面の詳細な描写があるのではなく、北米版にそれらが無いという事。北米基準のゲームをローカライズするメーカーが不当に叩かれる事がないように願いたい。過剰な自主規制とか、修正の仕方が雑とかは言われても仕方ないですけどね。