史上最高レベルのゲームだった『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』クリア

5/10(火)にリリースされた『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』をクリアしました。メタスコア94点が過小評価と思うぐらいの興奮と感動で、史上最高レベルのゲームでした。

『アンチャーテッド』シリーズの素晴らしい集大成
ゲームシステムは、これまでの『アンチャーテッド』シリーズと同じ。CHAPTERクリア式のゲームで、アスレチック、銃撃戦、謎解きを絡めたアクションアドベンチャーゲーム。

基本システム自体は大きな変更がないのですが、1つ1つの要素が洗練されてクオリティアップしています。煩わしさとか退屈さとかは削ぎ落されている。目新しさを求めるよりも『アンチャーテッド』というゲームスタイルを極めた感じですね。ゆえに遊びやすさもアップしています。『アンチャーテッド』の完成形で、ネイサン・ドレイクシリーズを完結させるにふさわしい内容でした。

グラフィックの進化が見た目にはわかりやすいですが、クライミングの迫力だったり、戦闘におけるステルスと正面ゴリ押しのバランスだったり、ストーリーの魅力、驚かせ方の演出など、トータルで過去作よりもクオリティアップしている。ナンバリングで(邦題はナンバリングがないですが)4作目だからこその極まった内容。

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しりすぼみになるゲームも多い中、ラストのラストまでしっかり作ってありました。ネイサン・ドレイクシリーズ最終作となるのは寂しいですが、ここまでキレイにピリオドが打たれたなら納得するしかない。アンチャーテッドをやってきて良かったと思えました。

トレンドでもあるオープンワールドにしたり、キャンペーンをマルチプレイにしたり、そういうやりがちな変化をせずに、『アンチャーテッド』らしさを貫いています。ゲームの基本システムは同じですが、グラフィック、演出、操作性などなどの向上っぷりを見ると「いつものアンチャ」とは言えないですね。ハードの進化とノーティードッグが積み重ねた経験もあり、これまでとは別格の凄さがある。今後、スピンオフや主人公交代での別シリーズでは新しいシステムを取り入れてくるかもしれません。

ストーリーも良かった
ストーリーもシリーズで一番良かったです。兄弟の絆の描き方が本当に上手かった。キレイすぎないところが良くて、兄弟ならではのいい加減さや甘えをしっかり描けていたのが印象的。兄弟の話だけじゃなく、妻となったエレナや腐れ縁のサリーとの絡みも良かった。海賊側のエピソードも単純じゃなくて興味深かったです。

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プレイアブル時の会話も、とても面白くてキャラクターの魅力が引き出せていましたね。ちょっとした言い回しのカッコ良さだったり、ジョークなども印象的。

グラフィックは過去最高
PS4タイトルの中でグラフィックは過去最高かと思います。

ロケーションが多くて豪華。ただ通過するだけの場所も細かく作り込んでありました。さすがAAA級タイトルという感じ。他のゲームに、ここまでの豪華さを求めるのは酷というレベル。

フォトモードも実装されていますので、こだわりの撮影も可能です。

グラフィックの凄さは伝わりやすいので語られる事も多くなりますが、グラフィックだけなら『The Order:1886』も優れている。でもゲームとしての評価は高くなかった。『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』は、グラフィック以外の部分も完成度が高いからこその高評価。グラフィック以外の部分で当たり前にやっている事のレベルが高い。美人過ぎて外見ばかり褒められる人になってしまうのは良くも悪くもといったところ。

王道を行くアクションアドベンチャー
FPS・TPSはキャンペーンモードが軽視されているゲームが多く、キャンペーンモード自体が無いゲームも珍しくない。オンライン前提で作り過ぎて、キャンペーンモードもCO-OP対応にした結果、ドラマ性や演出が薄味になるケースもある。

『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』は、初代からの王道を行くアクションアドベンチャーで、マルチプレイモードがあるからといって、シングルプレイのキャンペーンモードが軽視されているところは、まったくありません。むしろ、大幅にパワーアップしている。

前世代までなら「映画みたいなゲーム」というフレーズもすんなり入ってきましたが、今は違和感を覚えます。バリバリのアクションゲームですし、今や映画みたいなCGがゲームに用いられるのは当たり前にもなっていますので、そういった部分がもう映画を連想させない。「ゲームの演出」として当たり前に感じるようになってきた。そうなってくると、自分で操作することによる没入感の大きさなどゲーム独自の魅力の方が目立ってくる。というところから「映画みたい」のフレーズに違和感を覚えるようになったのかと思う。

2016年のGOTYレース独走の可能性
ノーティードッグのゲームがGOTYレースで上位に来るのは当たり前ともいえる実績を残していますが、『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』も年間1位になる可能性が高いでしょう。すでにメタスコア94点(83件)という結果も出ており、ゲーム的にも完成度が非常に高いということで賞レースでは強いかと思う。シングルプレイの内容だけでもGOTY候補ですが、マルチプレイにも対応していますからね。隙がない。

発売日タイトルGOTY獲得数
2009年10月13日Uncharted 2: Among Thieves111個(年間1位)
D.I.C.E. / GDC / TGA
2011年11月1日Uncharted 3: Drake's Deception20個(年間4位)
2013年6月14日The Last of Us249個(年間1位)
D.I.C.E. / GDC

個人的にも100点な満足度ですが、粗さがしをするなら、重要人物とのイベントバトルがあまり良くなかったと思う。

1周クリアまで実時間で14時間ほどでした。初代から遊んでいるシリーズということで特別な重みを感じました。クリア後には心地良い満足感もあり、ネイサン・ドレイクシリーズの最終作ということで喪失感や虚無感もある。こういう気持ちになるゲームは多くない。さすがPlayStationの代表的なタイトル、文句なしの傑作でした。