『ホームフロント ザ レボリューション』クリア

本日、2016年5月19日(木)リリース『ホームフロント ザ レボリューション』をクリアしました。ノーマルでも難しめで1周18時間くらいかかりました。

北朝鮮人民軍によって国土の西半分を占領されたアメリカを舞台に、レジスタンス達が戦うというインパクトのある舞台設定で話題になった『ホームフロント』の続編。前作から4年後のフィラデルフィアが舞台となっています。元々は中国がアメリカを占領する設定だったようですが、諸般の事情で北朝鮮に変更になったとのこと。むしろ、このおかげで舞台設定に強烈なインパクトが生まれたんじゃないかと思います。

全体的に二流
舞台設定は面白いですが、ゲームとしては全体的に二流です。他のゲームを見よう見まねで作った感じもあり、それなりに形にはなっていますが、各部分が洗練されていない印象。各要素の取り込み方は悪くないので、洗練されていけば、かなりの良ゲーになるかもしれない。

ゲームシステム的には、よくあるオープンワールド系ゲーム。敵が支配しているエリアの拠点を落として自拠点で埋めていく。ラジオや保管庫などを探す収集要素。ミッションマーカーからミッション発生。ランダムミッションやサイドミッション的な部分は寂しくて、じっくりやり込める感じではない。拠点制圧してメインミッションを進めるだけという感じがある。舞台設定が面白いので、それを生かしたサイドクエストがあれば良かったのになと思います。

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パルクール要素も色濃くて、ラジオや保管庫などの収集物を探す時は、登れそうな段差やルートを探して目的の位置に到達する。この操作性も微妙に悪いところがあり、特に低い段差にジャンプで引っかかるのはマヌケでもある。バイクでジャンプして部屋に突入する事も何回かありますが、バイクの操作性も悪い。

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AIが単純な銃撃戦
プチフリーズや不安定なフレームレート以上に、FPSなのに銃撃戦がイマイチ楽しくないところが一番の難点かと思いました。

敵のAIに問題があり、単純過ぎて撃ち合いの面白さを感じにくい。さらに、街中で戦闘になると無限湧きかと思うほど周囲から敵がウジャウジャやってくる。どこから撃たれているか、わからないこともあります。サッカーで言えば、全員がボールに向かってしまうようなグチャグチャ感。こちらは室内にいるのに外から壁を延々と撃ち続けて来たり、急に走り去ったり、おかしな行動も多々見られます。

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けっこうな死にゲーでした。そこはリアル。難易度ノーマルでも他ゲーのベリーハードくらいに主人公の耐久力は低いので、数人の銃撃によって簡単に死ねる。回復もアイテムでの回復になるので、被弾を避ける事が重要。隠れて全快するようなシステムではありません。

主人公の耐久力が低いのは、多人数戦とステルスを意識しているからかと思います。NPCのレジスタンスに声をかけて5人パーティで行動することができます。5人での行動は、ワイワイしていて面白い。5人パーティなら自分だけが狙われることはないので、耐久力が低くても死ににくくなる。

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エリアによっては、市民に紛れてステルス重視で進むエリアもあります。耐久力が低いと見つかった時のリスクが大きいので、ステルスが重要になる。主人公側がレジスタンスという立場なので、コソコソしなきゃならない部分をゲームに取り入れている。

ノーマルでも死にまくりました。TPS・FPSの中では、史上最高に死んだゲームかもしれない。死んでも換金アイテムを失うだけなので、雑にプレイして落下死も多かった。

狭いオープンワールド
一応、オープンワールドということになっていますが、1枚の広いマップではなく、狭いエリアに区切られており、トンネルを通過してロードを挟んで移動します。区切りが小さくて、やや窮屈な印象。

プチフリーズと不安定なフレームレート
オートセーブ時にプチフリーズします。移動中、ショップ利用後、ミッション達成時など。戦闘中に「ジョブ」というサイドクエストを達成することもありますが、そこでも止まるのはやっかい。

微妙にワープするなど、プレイを大きく妨げる事もあります。

囚人がたくさんいるエリアでは、アプリケーションエラーで何度も落ちました。これはオプションのテンポラル・アンチエイリアシングを「はい」にしていたのが原因だったかもしれない。これを「いいえ」にしてからは落ちませんでした。

ストーリーも不安定だがら面白いところもあった
主人公はブレイディというキャラクターで、エディットはできません。一言も喋ることはなく言われた事を無言でやるだけの存在。プレイヤーを投影するタイプの主人公ってことだとは思いますが、本作においては相性が悪いかと思いました。

ゲーム開始直後はワクワクしましたが、そこからの序盤~中盤は、本当に退屈な展開でした。終盤になると、それなりの展開を見せて少しの驚きもある。強引なストーリー展開でもあり、安っぽさもあるが、平坦で終わるよりは面白い。打ち切りエンド的な消化不良さもあり、クリア後の満足度は低い。舞台設定が特殊なので、100%最後まで描き切るのは難しいでしょうね。

グラフィックは悪くない
グラフィックは悪くないです。PS4の特に洋ゲーは全体的にハイレベルになってきているので、これが良いわけではありませんが、及第点かと思いました。技術的に劣っている部分が多々見える中で、オブジェクトが多いオープンワールド系のゲームとしてはグラフィックは悪くはない。

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規制
ローカライズで気になる規制は、

・英語音声、英語テキストを削除してあります。
・実在する国を非難・中傷しているシーンにおいて、日本語の表現を変更しております。

とのこと。これはCEROの倫理審査の「実在する人物・国・国旗・民族・宗教・思想・政治団体を敵視し、または蔑視する表現でなおかつ一方的に非難・中傷する表現」に接触するようで、前作同様の修正。見た目の修正はないようですが、CERO:Dなので強烈にグロい表現はないゲームですね。

決定ボタンは×ボタンです。

オンラインマルチプレイはCo-op(協力プレイ)に対応
マルチプレイとは、複数人プレイ用のゲームモードのことで、その中に大きく分けてPvP(プレイヤーvsプレイヤー)とCo-op(協力プレイ)があります。オンラインマルチプレイは、PvP(プレイヤーvsプレイヤー)には対応していませんが、Co-op(協力プレイ)には対応しています。

本編とは完全に別モードで「レジスタンスモード」がCo-op(協力プレイ)。これはミッションをプレイするだけのモードなので、オープンワールドっぽさやストーリーはありません。

前作から大きく下がった評価
前作の評価は高かったわけではありませんが「好きな人は好き」という好みが分かれやすいゲームで、一定の評価を得ていました。そのため、Twitterでも今作に期待する声は多く見られていた。

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メタスコア、ユーザースコアともに前作から大きく下がっています。

いろいろ不安定なゲームで、遊んでいるこちらも楽しかったりストレスが溜まったりと不安定な感想。最初は、まぁまぁ楽しい → ゲームがわかってきて楽しくなってきた → 戦闘もストーリーも盛り上がらず飽きてきた → やや理不尽とも思えるミッションもあってストレスが溜まってきた → エラー落ち多発で止めようかと思った → 終盤は話も盛り上がってきて楽しくなってきた。という具合。

メタスコア、ユーザースコアは納得できるスコアですが、キレイに作られたゲームが多いので、こういう粗削りなゲームに触れるという面白さはある。低評価ゲームだと最初から理解していれば、期待値が0なぶんだけ楽しみやすい。

他のゲームを真似ていて、粗削りながらおおよその形は出来ているので、育てていけば良いシリーズになる可能性は感じます。ただ、この評価ですと次回作は出ないかと思います。革命は失敗に終わったかもしれない。