ストーリーベースのアクションRPG『討鬼伝2』クリア後の感想

『討鬼伝2』メインストーリークリア後の感想。

ストーリーベースのアクションRPG
VITAの「共闘学園プロジェクト」にも入っていた『討鬼伝』。モンハンライクな共闘ゲームというイメージでしたが、『討鬼伝2』ではストーリーベースのアクションRPGというイメージに変わりました。もちろん、共闘できる依頼(ミッション)もありますけどね。

そしてストーリーが本当に良かった。今年の一番になるかもしれない。

難易度は易しめだけど敵は堅い
戦闘の難易度は良くも悪くも易しめ。

序盤は誰でも詰まることがないような易しさでプレイしやすい反面、緊張感がなくてダレるところもある。ダレるというのは、同じ敵と何度も戦うし、大型の敵は堅いので無駄に時間がかかる。戦闘中に飽きちゃうところもあります。4人Co-opで出来るなら、みんなで共同作業をする一体感もあって楽しいでしょうけど、シングルだと厳しい。

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四章あたりから難易度が上がって、戦闘に緊張感も生まれる。敵の堅さは相変わらずなので、やっぱり面倒に思うところはある。

部位破壊や鬼祓いなど、戦闘では様々なアクションがあるので単純な連打ゲーとは違うものの、結局のところ敵の膨大な体力を減らす作業に時間がかかるので、ひたすらタコ殴りすることが多くなる。アクションゲームとしては、あまり面白くないし、格好良くもない。

オープンワールド?
公式サイトでも「世界を一続きのオープンワールドマップで表現」とアピールしていますが、ちょっと誤解を生みそうではある。

一続きのマップであるのは間違いないですが、最初はストーリーの都合によってクローズされまくっているクローズワールドです。広いけど1本道を進まされる感覚でもある。ゲームにおける「オープンワールド」というと「広大な世界を自由に動き回って探索・攻略できる」という感覚もあるので、最初は「全然オープンじゃないじゃん」と思いました。クラシックなJRPGのスタイル。

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ストーリーによって制限され過ぎているので、探索や素材集めの面白さが大きく損なわれている。メインストーリーさえ進めていれば良い感じでした。オープンワールドマップで自由度が増すかと思いきや、逆に1本道になったようですらあります。他のオープンワールド系ゲームですと、メインを放置してサブ要素ばっかりやってしまうことが多々ありますが、そういった遊び方を出来るようにしておけば良かったんじゃないかと思いました。みんな同じゲームバランスで遊ぶように制限し過ぎている。せっかく一続きのオープンワールドマップを作ったのに、もったいないです。

グラフィックはイマイチ
PS4のゲームとして見るとグラフィックはイマイチです。拠点でNPCがみんな棒立ちだったり、口パクがなかったりと旧世代感もあります。

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どこでもセーブ & オートセーブ
手動セーブとオートセーブの両対応は100点。どこでもセーブできますし、クイックです。洋ゲーはオートセーブが当たり前にもなってきていますが、和ゲーは手動セーブで、しかもセーブポイントのみというゲームもチラホラあります。『クロバラノワルキューレ』ではエラー落ちで30分ほど巻き戻った思い出もあります。
 
最高のストーリーとキャラクター
このゲームの不満を全て吹き飛ばしてくれたのがストーリーとキャラクター。ストーリーが良かったので、プレイ中はダルさやストレスもあったけど、クリア後の満足度は最高でした。大作をプレイし終えた後の良い余韻に浸れる。

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ストーリーは次から次へと事件が起こる怒涛の展開で、1つも問題を解決できそうかと思ったら新たな問題が発生して驚かされる。怒涛の展開だけど、話がグチャグチャにならずわかりやすい。最後の謎が解けるあたりは鳥肌が立つ展開で、そこからのエンディングも良かった。

わりとベタベタな作りで、青春ドラマのような気恥ずかしさもありますが、斜に構えずに真っすぐ素直に作っています。それがとても良かった。熱くなる展開だったり泣かせる展開は、逆にプレイヤーが斜に構えずに素直に受け止めれば良いかと思いました。

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キャラクターも個性と人間味があって魅力的。メインストーリーの中で各キャラの過去や事情が描かれますが、そういったエピソードも面白くて、よりキャラクターが好きになる。メタっぽいことを言ったりしないし、現実世界のネタも言わない、狙い過ぎた萌えキャラやおふざけキャラもおらず、各キャラクターがゲーム世界の中にしっかり馴染んで生きている感じがしました。1人1人のキャラクターがちゃんと作り込まれている。

怒涛の展開を見せるストーリーと個性的なキャラクターに囲まれていますが、主人公の存在感も大きかった。しっかりと物語の中の重要人物になっていて、置いてけぼりにはなっていません。

最近、素人が見ても素人が作ったとしか思えないようなストーリーが多いと感じていましたが、これはストーリー構成やキャラクターの味付けなど、素人じゃ到底できないプロの仕事でした。

ナンバリングで大きな変革
買う予定はなかったのですが、なんとなく急に買ってみた『討鬼伝2』。クリア後の満足度は高い。こういう余韻に浸れるゲームは多くないです。

ストーリーベースのRPGとして楽しめましたので、個人的には歓迎な路線変更でした。ただ、前作のスタイルが好きな人にとっては「コレジャナイ」となる可能性も高い。広いマップを移動するので、冒険している感じは出るがゲームのテンポは悪くなっている。かといってオープンワールド系のRPGとして見ると作りが浅いし、自由度もない。よくある共闘ゲームのスタイルが抜けだした偉大な第一歩ではありますが、まだ完成とは言えない感じ。『3』には期待できますし、出るなら買いたいと思えます。

敵の堅さは面白くなくて、HP1000のスライムと戦っているような、最初から勝ちは見えているけどHPを減らす作業が大変という状態。

アクション面の物足りなさや、オープンワールドマップを生かし切れていないところはもったいないですが、ゲームを止めたくなるほどのマイナス点ではありませんでした。なによりストーリーに魅力があったので、ゲームプレイのモチベーションは常に高かったし、その気持ちに応えてくれるストーリーでした。終わり良ければ総て良しじゃないですけど、終わりが良かったので心地良い。



8月はブログの更新がほぼなくなると思います。9月から通常通り更新します。