読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

どんどん好きになっていったSFドラマ『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』のキャンペーンモードをクリア

レビュー・感想

f:id:Hamasukei:20161104203143j:plain

2016年11月4日0時解禁となった『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』のキャンペーンモードをクリアしました。

6時間ほどのSFドラマ

「SF色が濃い」「近未来」と言われていましたが、プレイした印象は完全に空想の未来でSF映画という印象でした。大型宇宙船が“ジャンプ”したり、そんな未来は現実に訪れないんじゃないかなと思うレベルの世界。エイリアンは出てきませんが、マスエフェクトやキルゾーンを思い起こすところがありました。『コール オブ デューティ』シリーズとは毛色が違っていて、スピンオフのSF版という感じ。ここまでSFしていると、新規IPのSF FPSとして楽しめた。

 

メインミッションは6時間ほどですが、任意で「シップアサルト」「ジャッカルストライク」というサブミッションもプレイできます。

f:id:Hamasukei:20161104194856j:plain

チャプターの繋がりがシームレス風

本作のキャンペーンで今までと大きく違うのが、各チャプターがカットされずに繋がっていること。全てではないですが、宇宙船から小型機にのって惑星に向かうまでのシーンがプレイアブルで描かれていたり、地上戦から小型機に乗って空中戦へとスムーズに繋がったり。従来のブリーフィング→ロード→チャプター開始、という具合ではない。この仕様が、ブツ切れではない擬似オープンワールドのような世界の繋がりを感じさせてくれた。

 

主人公がレイエスに固定されているので、レイエスの視点で切れ目なく物語を見られるのが良いです。複雑な話になるとついていけなくなる私でも物語や人間関係を把握できた。とてもわかりやすい物語の描き方です。

 

ずっとレイエス視点で見るので、他キャラクターへの思い入れもレイエス同様に生まれ、一緒に戦った戦友が戦死してしまうと悲しみも強い。人間ドラマ部分も心に染みやすく、クリアした時に悲しくせつない気持ちも生まれるキャンペーンになっていた。

FPSアドベンチャーのようなドラマ性の濃さ

元々、キャンペーンのドラマ性は濃かったCoDシリーズですが、本作は従来よりも大幅にドラマ性が増している。従来はざっくり言ってステージクリア式のFPSでしたが、今回は擬似オープンワールドが舞台のFPSアドベンチャーともいった感じ。宇宙戦艦での会話シーンも多いし、プレイアブルで非戦闘の時間も長め。それこそマスエフェクトのようなRPGでも目指しているのかと思うほどで、ここまでドラマ性を濃くするなら会話も選択式させてほしいというくらいでした。とはいっても、あくまで「従来のCoDに比べて」という程度ですけどね。

f:id:Hamasukei:20161104201308j:plain

 

SFドラマとしての魅力を前面に出していて私は好みでした。でも従来のように銃撃戦のミッションをテンポ良く楽しみたい人にとっては「艦内の移動や会話長すぎ・多すぎ」というところはマイナス点になるでしょう。

PS4 Proだと勘違いしそうなグラフィック

グラフィックは素晴らしくて「今までのPS4とは違う」と思えるほど。もうPS4 Proの発売まで1週間を切りましたが、PS4 Proを先行で使っているかのような素晴らしさ。

 

良く見える理由の1つに、自然や人間はCG化が難しいですが、ロボットや宇宙戦はCGで描きやすいということはあると思います。特にロボットが印象的でした。

f:id:Hamasukei:20161104202410j:plain

敵がわかりにくい

グラフィックが高精細でキャラクターと背景も馴染んでいて、敵が見えにくいところは気になった。そのうえ小隊での戦闘が多く、敵味方が入り乱れるように動くこともある。見やすいレーダーもないので、敵を目視で確認するのが少し大変。

f:id:Hamasukei:20161104194059j:plain

 

例えば『ヴァンキッシュ』は、こういうわかりにくさを解消するために敵ロボットの色を派手にしたそうです。リアルで考えると敵のために目立つ色にするわけはないのですが、ゲームとしてのプレイし易さを考えてくれていた。『CoD:IW』ではリアル路線なので、暗色で見つけにくい。

銃撃戦は古典的な『CoD』

SF作品ということで『CoD』シリーズとしては毛色が違いますが、銃撃戦は『CoD』らしい。宇宙戦艦が“ジャンプ”するほどの文明を築きながら、銃火器はあまり進化しておらず、従来通りの遮蔽物に隠れながらの銃撃戦、たまにグレネード。

 

未来っぽいところは、敵のロボットをハックして操るハッキング、敵を追いかける小蜘蛛のような爆弾のシーカー、敵を浮かせる反重力グレネード。どれも所持個数が限られるので、戦闘におけるメインにはなりません。

 

舞台はSFのような未来にしても、FPSとしては冒険しておらず、従来通りの銃撃戦がメインです。

宇宙戦

銃撃戦は古典的な『CoD』スタイルがベースですが、『CoD:IW』ではジャッカルという戦闘機での宇宙戦が数回あります。

 

難易度は易しめで、地上戦より楽でした。操作性も悪くはなくて、出来が悪いわけではないですが、かといってテンションが上がるような面白さもなかった。敵機をロックすると自動で追尾するのが楽だけど、それが手応えのなさにも繋がっているのかと思った。あってもいいが、なくてもいいというぐらいの存在。

f:id:Hamasukei:20161104194036j:plain

満足

レイエス視点で描かれるわかりやすいストーリー、迫力あるシーンが連続のミッション、染み入る人間(ロボット含む)ドラマ、『CoD』らしい銃撃戦、面白かったです。クリア後に喪失感のようなものも感じた。エンディングにも仕掛けがあって泣かされました。

 

敵が見え辛いのは少しストレスですが、それもリアルということで受け入れました。ストーリーは好みでしたが、細かい部分は気になるところもありました。『龍が如く』のムービーシーンでの油断みたいな、プロっぽくない油断。敵にも味方にも「なんで?」という油断したような行動がありました。あと悪役の印象が弱かったです。

 

ジャッカルによる宇宙戦は悪くはなくて、ちょっとしたアクセントとして良いとは思いました。が、『CoD』のような超がつくAAA級シリーズにおいては中途半端な出来という印象。

 

オープニングミッションだけはレイエス操作ではないのですが、プレイ開始時はイマイチ楽しめませんでした。指定された武器でボス級の敵を倒し、制限時間内に脱出というミッションで、やらされている感に萎えました。そこから会話パートが長くて、銃撃戦を期待していた私の気分は盛り下がっていった。でもプレイ続けていくほど、レイエスをとりまく人間ドラマやSFっぽい世界が好きになっていって、どんどん面白くなっていった。終わってみて満足できるキャンペーンモードでした。

 

久しぶりにキルゾーン2と3を遊びたくなりました。4は出ないのかな?ヴァンキッシュもリマスターされないかなーなんて。