至高のステルス&FPS+RPG『DEUS EX: MANKIND DIVIDED』をクリア

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前作『Human Revolution』から5年、待望の続編『Deus Ex: Mankind Divided』をクリアしました。シングルプレイのステルス&FPS+RPG。

『DEUS EX(デウスエクス)』リブートシリーズ第2弾

2011年8月23日/2011年10月20日 Deus Ex: Human Revolution

2016年8月23日/2017年03月23日 Deus Ex: Mankind Divided

 

前作『Deus Ex: Human Revolution』は『DEUS EX(デウスエクス)』シリーズとしては3作目ですが、リブート1作目。その『Deus Ex: Human Revolution』から2年後が舞台となる今回の『Deus Ex: Mankind Divided』がリブート2作目です。2作とも高い評価を得ています。

 

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ゲーム内に前作のダイジェスト動画(12分)が収録されていますので、前作を未プレイでも、おおよそのストーリーは把握できるようになっています。

 

残念ながらストーリーDLCの『System Rift』『A Criminal Past』は現時点で未配信。本編が北米から7ヶ月遅れで国内リリースとなりましたので、DLCは対応しているかと思いきや残念な結果となりました。本編をクリアしてもストーリー的にはスッキリしないところがありますので、ストーリーDLCに対応してくれていれば、7ヶ月遅れた意味もあったところでしたが。海外ドラマを一気見するのが好きなので、その感覚でDLCも一気に遊びたかった。

ローカライズ

日本語テキスト/日本語音声です。言語選択オプションは見当たりませんでした。字幕のON/OFFは選択可能。テキストが多いゲームですのでローカライズは大変だったかと思います。

決定ボタンは日本仕様のボタン。

RPG + FPS + ステルス

公式のジャンル表記はアクションRPG。シングルプレイのステルス&FPSで、RPG的なシステムも加わっている感じ。

ステージクリア制ではなく、セミオープンワールドっぽいマップ構成。さほど広くはないマップを自由に移動できる。ミッションによっては専用の別エリアに移動する。マップは広くないですが、地下道やダクトなどが複雑に作り込まれており、広さを売りにするタイプではなくて、密度にこだわっている。1つの建物に侵入するのにも、正面扉、2階窓、ダクト、地下道など様々なルート選択ができるという具合。

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このゲームの特徴は攻略の自由度。銃撃戦で進むも良し、ステルスで不殺を心掛けるも良し。ルートも複数あって、正面扉を入手したカードキーで開けるか、ハッキングで開けるか、扉は使わずダクトから侵入するかなどなど。人との会話にしても緊張感のある説得システムがあって血を流すのを避けられたりする。ステルスと銃撃戦のバランスは良いと思いますが、どちらかといえばステルス寄りかと思いました。ステルス強制ではないですけどね。高難易度とまでは言いませんが、銃撃戦ではけっこう死ねるゲームです。一部のミッションでは理不尽と思うような殺され方をしたこともありましたが、進め方によって難易度にムラがあるのはむしろ好意的に受け止めます。

 

まともに戦うと難しい敵も、タレットをハッキングして待っているだけで殲滅できたりもする。

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ハッキングは専用アイテムが6種類くらいあって、ハッキング系のスキルも3種ほどあるこだわりのシステムっぽいですが、そんなに面白くないです。運要素も大きめですし、失敗してもやり直しができるので、ゴリ押せる感じ。

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エンディングはマルチで、これは重要な意思決定だろうなという選択がゲーム中に何度かあります。ストーリー自体は謎めいていて退屈ではないですし、魅力的なキャラクターも多いですが、1つの大きな事件に区切りがつくという程度の結末なので、遊び終えてもモヤモヤが残る。

 

攻略の自由度があるので、自分の攻略スタイルに合った強化を考えるのも面白い。強化システムは前作と同じで、プラクシス・キットを入手して自由にスキルを選択するシステム。撃ち合いをする気がないなら攻撃・防御・ライフは強化しなくてもいいし、ステルスやハッキングに特化するなどの個性が出せる。

強化システム以外も基本的には前作を踏襲している。海外レビューでも前作から大幅な変更がないことを指摘されていましたが、前作も面白かったし無茶をしない素直な続編で良かったと思います。

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たまにカクッとしたり、ごく一部の場面で重くなったりもして、フレームレートが安定しているとは言えませんが、銃撃メインではないプレイをしていましたので、あまり気になりませんでした。

 

クリアするとニューゲーム+が追加されますので、強化を引き継いだまま2周目をプレイ可能です。攻略の自由度とストーリーの分岐がありますので、2周目も楽しみやすいかと思います。

サブミッションも濃厚

このゲームはサブミッションもメインさながらに作り込まれています。ゲームの核である攻略の自由度もありますし、エピソードもしっかり描かれている。作業的なサブミッションを消化するのではなく、メインと同等に濃厚なサブミッションが楽しめるのは大きな魅力。

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しっかり作り込まれている分、数は多いとは言えません。それでも水増しされているような単調なサブミッションとは比べ物にならない大きな魅力がある。退屈なミッション消化作業がないゲーム。

至高のシングルプレイゲーム

シングルプレイのステルス&FPS+RPGとして非常に楽しめました。

 

最初のミッションから遊びやすさを感じ、前作の経験も生かしてクオリティが上がっているなと感じました。カバーアクションは貼り付きタイプで、カバー時はTPSになるのも気が利いている。FPSとTPSの切り替えが上手い。カバーからの×移動も操作性が良いし、L1と方向キーで使えるオーグメンテーションも使い勝手が良い。ミニマップの見やすさや透視モードの使いやすさも良くて、基本部分の遊びやすい作りが素晴らしい。

クセのある操作もあり、武器の装備やアイテムの使用(R3長押しから)、銃弾入れ替え(長押しから)、武器をしまう(を押しながらL2)などなど、装備・アイテムの操作は慣れるまで使いにくい。方向キーのショートカットにオーグメンテーションだけじゃなくアイテムもセットできれば良かったと思います。

 

攻略の自由度が高いので単調さを感じませんし、ミッションも作り込まれているので面白い。会話選択肢が多いのでアダム・ジェンセンを演じてストーリーに入りこめる。没頭できる至高のシングルゲームでした。それゆえに続編前提のストーリーは締まりが悪くて残念。完結はしていないですが、最後は「おおっ!?」となるので締め方としてつまらなくはないけど消化不良。エンディングロールに感慨深さがないゲームでしたが、エンディングロール中に席を立ってはいけません。

DLCでどこまでストーリーが描かれているか知りませんが、早くプレイしたいと思えるので、このゲームのストーリーにハマっていたんだなと思います。締め方以外は良くて、謎のあるキャラクターたちと陰謀には興味を惹かれます。

 

主人公がアダム・ジェンセンである必要があるかは疑問でもあります。会話や行動の自由度が高いので、アダム・ジェンセンの性格に強い個性は設定されていない感じ。これならエディットキャラクターの方が、よりロールプレイができたのではないかと思いました。

 

大ボリュームというわけではなく、発見したサブミッションを全てこなしても20時間未満でクリアできました。分岐によって完了できないミッションもありましたので、ニューゲーム+で2周目をプレイしたい。

 

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