『RiME』をクリア

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2017年5月26日に日米で同日配信となった『RiME』(3,780円/$29.99)をクリアしました。

パズルアドベンチャー

『ICO』など上田文人氏のゲームをベースにして、『風ノ旅ビト』らに影響を受けたようなビジュアルで、『天空の城ラピュタ』的なスタジオジブリっぽい雰囲気も出しているパズルアドベンチャー。

 

redbull.comの記事で「驚くべきことに、Rubioは任天堂がトゥーンレンダリングを用いて開発した『ゼルダの伝説 風のタクト』や、上田文人の作品群からは一切影響を受けていないとしており」と書かれていましたが、クリエイティブディレクターのRaúl Rubio氏の発言は無理があるかと思った。発売前から言われていましたが、実際にプレイしてみると思った以上に上田文人氏の影響が色濃く感じられました。

 

非戦闘型の王道的なパズルアドベンチャーです。そこそこ入り組んだエリアで次の目的地を探す→パズルを解いて進む、というのを繰り返すのが基本。メインのパズルを解き進める以外だと、寄り道して「鍵穴」「紋章」「子守歌」らの収集物を集める要素があります。非戦闘型ですが、敵から逃げるアクションはあります。やられても直前のチェックポイントからリスタートですので、大きな障害にはなりません。

 

パズルの面白さは5点満点中の3.5点くらい。並よりは優れているけど、優れていると褒めるようなレベルでもないという感じです。解ける気持ち良さが感じられるパズルがいくつかありましたが、パッとしないものもありました。

嬉しいのは、煩わしい仕掛けはなかったところ「面倒くせー」「フラストレーションが溜まる」というところがなかった。世界の美しさを楽しみたいゲームでしたので、パズルの操作でイライラさせられることがなかったのは嬉しい。

わかりにくさを感じるところはあります。上田文人氏のゲームと同様に、わかりやすいガイドやヒントがないので、そういう難しさもありますが、単純にノーヒントが問題というよりは、まず目指すべきところがわからないのが問題。「どこを目指しているのか」「何をしようとしているのか」がわからない状態で、テキトーに仕掛けを動かして、進んだ先に装置があって、それを解いて進めてもイマイチ気持ち良さや手応えに欠けます。

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トレーラーを見た時は1つの大きな島を探索するのかと思っていましたが、いくつかのステージに分かれていました。いろいろな風景を見せてくれる。クリア後にステージセレクトが可能ですので、トロフィーの回収はやりやすいかもしれない。

クリアまで5時間30分ほどで、わりとスムーズに進めたと思います。寄り道して収集物を探すということをあまりやらなかったのも早いクリアに繋がりました。パズルで悩んだり、収集物のコンプリートを目指す勢いで探索すれば10時間は越えるかもしれません。

テキストがないストーリー

日本版がリリースされているのであまり関係ないですが、北米版も日本語に対応しています。私は日本版が北米と同日発売だと発表される前に北米版を予約購入していましたので、北米版でプレイしました。

 

とはいえ、メニュー画面以外のテキストはありません。ストーリーがテキストで語られる部分は一切なくて『INSIDE』のようにビジュアルだけで語るタイプ。

操作説明ですら絵で表示しているので、テキストを使用しないことへのこだわりが感じられます。

仮に日本版がなくて北米版に日本語がなくてもゲームプレイには問題なかったです。

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良作パズルアドベンチャー 

上田文人氏の作品、風の旅ビト、スタジオジブリの作品など、わかりやすい影響を感じるところが多々ありますので、唯一無二とは言い難いですが、美しい世界に仕上がっていました。

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序盤は、いきなり砂浜からスタートして意味不明なままパズルを解いて進むということで「???」な状態でした。わりと淡々とした。中盤あたりから気になるモノが登場し、意味不明ながらも興味を惹かれていった。ちょっと『天空の城ラピュタ』的な雰囲気が好きになれたし、久石譲氏的な音楽も良かったです。雰囲気が売りでもあるので、そこが好きになれて良かった。終盤は泣けるところもあり、ラストは「そうだったのか」と自分なりに理解して驚けるオチもあり、クリア後の余韻は素敵でした。「???」のままで終わるかと思いましたが、わかりやすく見せてくれて心に残ります。

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キャラクターは動かしやすい。操作がシンプルで、難しい操作も求められません。カメラは少し反応が遅くて最初は気になりましたが、いつの間にか気にならなくなっていました。

 

メタスコアは現時点で81点(32件)という納得できる点数。パズルアドベンチャーとして良作で、他の作品から受けた影響が上手にまとまっていますが、85点や90点と言えるほどの突き抜けたところは感じません。ストーリーのテーマは上田文人氏の作品とは違う物で、作り手の実体験とも関わるのかなと思うほど想いが感じられた。

 

トレーラーを見た時は、雰囲気だけの雰囲気ゲーになるかもしれないという不安もありましたが、雰囲気が良いだけじゃなくパズル要素もしっかりあって良かったです。雰囲気を演出する中でも音楽が良い仕事をしていたと思います。テキストを用いないので音楽での感情表現が際立ちました。

 

今の時代に万人受けするジャンルではないので、評価の高さよりも自分が好きなジャンルかどうかの見極めがまず重要かと思います。私は満足度高かったです。やはりラストが好きだったというところでグイッと高印象になっているとは思う。良い余韻に浸れて終われると、それまでの不満も消えてしまう。

日本版の価格が少し高め

3,780円/$29.99ということで、日本版の価格は少し高くて$1あたり126円。以前に調べた20本のダウンロード専用タイトルと比べてもワースト2位です。ワーストは1位は1,280円/$9.99という低価格タイトルでしたので気になりにくいのですが、『RiME』は日本版の高さが目立つ。

北米ではパッケージ版もリリースされていますが、日本でもパッケージ版を出す前提のような価格設定とも思いました。パッケージ版も出るタイトルとしては11タイトル中のベスト5位なので普通。