『METAL MAX Xeno (メタルマックス ゼノ)』をプレイしてみました

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2018年4月19日にリリースされた『METAL MAX Xeno (メタルマックス ゼノ)』をプレイしてみました。

深刻なアセット不足

低予算っぷりを感じさせるアセット不足で、おおまかには3パターンで構成されています。「砂漠のフィールド」「徒歩用のダンジョン」「戦車兼用のダンジョン」。
ここでいうアセットとはグラフィックの素材データのことで、つまりどのダンジョンに入ってもビジュアル的には同じに見える。迷路の作り方が少し違うだけ。

$19.99~$29.99のインディーズゲームのような限られた素材を使ってボリュームを増やす工夫なのですが、6,998円のPS4のゲームにしてはさすがに物足りない。ちょっと衝撃的でもありました。

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ゲームを進めても風景はほぼ変わり映えしませんが、ベクターポート(ランドマーク)だけは実在する建物っぽいのがあって、風景を楽しめるポイント。

かなり快適

グラフィックはPS3のゲームとしても並以下であり、アセットも少なすぎるわけですが、そのかわりロードが超高速でサクサクです。ファストラベルは別エリアでも2秒かからないくらい。ダンジョンの奥深くから一瞬で入口まで戻る機能もある。戦闘のエンカウントや戦闘後もロード待ちはない。

 

『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』や『英雄伝説 閃の軌跡III』やケムコのRPGシリーズのように、現代的なスピード感を持ったJRPG。

 

戦闘も雑魚敵はエンカウント前に射撃モードで倒せたり、戦闘スピードや演出タイプも設定できるなど気が利いている。

操作はVITA基準

操作面はVITAのゲームをそのまま持ってきている感じで、PS4に最適化されていない印象。L2/R2/L3/R3を使用しない操作設定になっています。ボタンカスタマイズという便利機能があり、L1かR1に「サブメニュー」「オートラン」「乗り降り」「トラベル」「調べる」「囮よせ」「追従カメラ」のセットができる。これの種類を増やしてL2/R2/L3/R3にも振り分けられたらかなり便利になっていたと思う。


カメラの移動速度が遅く、変更オプションもないので、私はL1に「追従カメラ」をセットしています。L1を押すとカメラが正面を向く。R1は「トラベル」。快適なファストトラベルは多用しますし、ダンジョン内ではマップボタンとしても便利。

 

システム面ではオートセーブがないのは古さを感じさせる。どこでも手動セーブできるのは便利。

楽しい戦車改造

このゲームの軸は戦車の改造です。戦闘を繰り返して先に進みながら素材やパーツを集めて戦車を改造し、強敵のWantedモンスターを討伐する。この部分がとても楽しい。これがあるから、代わり映えしない風景の中でも楽しくゲームが進められ、サクサクとテンポが良いので止め時もなくなる。

 

シンプルでわかりやすいのは良いですが、あまり細かいカスタマイズに対応していないのは残念でもあります。特にパーツ自体のカスタマイズがもう少し細かくやりたかった。

 

序盤はヌルくてゲーム的にも完全なる1本道で戦車改造においてもできる事が少ないので、楽しさが膨らんでくるのは少しゲームを進めてから。戦車の数も増えて、改造できることも増えて、スルーしてもいい強いWantedモンスターが複数いるようになると自由度を感じて楽しくなる。

 

ゲームの基本構造はシンプルであり、マップ上に見えているダンジョン/強敵/宝箱を潰していくのみ。一部のWantedモンスターはランダムエンカウントですが、それ以外は全部見えているので自分で探索する楽しさはない。でも便利なのは便利。このゲームは殺風景ですので、全部見えているという選択で良かったとも思います。もう少し歩き回りたい世界だったら別ですが。

 

進行方向も1本道であり、順番にエリアを解放していく。これはちょっと戦車の強化が魅力であるこのゲームには合わないかと思った。オープンワールドとは言わないまでも、エリア移動や行動範囲の自由度はもう少しほしかった。

やや残念な人間ドラマ

AIと機械が人間を絶滅寸前に追い込んだという世紀末的な舞台は面白く、この絶滅度合いも本当に最後の数人で、それがどんなドラマを見せるか気になりましたが、意外に危機感もなくて拍子抜けでした。

 

ステレオタイプのキャラクターが、エロ売りの少年・青年漫画のようなチープな会話を繰り広げて、小学生が「チ〇コ!」と言うような浅はかさも感じた。同じ角川ゲームスの『√Letter ルートレター』のようでもあり、キャラクターに人間らしい感情が感じにくい。

限られた素材の中で軸を作っている

ゲームとしては低予算なのを感じ、限られた素材で工夫しているインディーズゲームのようです。VITAのゲームをリマスターしたようでもあり、6,998円のPS4ゲームとしては手抜き感もある。シリーズのファンで「過去作の延長線上にあるメタルマックスの新作」を期待すると、ガッカリするとも思う。宮岡氏が「(メタルマックス4が)最低目標の本数すら売れなかった」「終わったと思いましたよ」とも語っているほどの状況だったようですので、本作も予算的には厳しかったでしょう。

 

そんな中で、戦車を強化してWantedモンスターを倒していくというゲームの主軸は、しっかりありました。敵のドロップはボロボロあるし、ロード高速で便利なファストトラベル機能もあり、このゲームの楽である戦車改造とWanted討伐に没頭できる。
改造した戦車で強敵にボカスカと砲弾を撃ち込むのが爽快。負けても失うものがないので、初戦は様子見で敵の属性を調べて、戦車を改造して対策した2戦目でリベンジというのがやりやすい。

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限られた素材を使ってどうやってメタルマックスを作るかという状況で、しっかり軸を作った印象。
戦車改造とWanted討伐とテンポの良さは噛み合っていますが、これにもう少し自由度があれば良かった。

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もしかしたらスマホ展開も視野に入っていたのかなと思うほど、わりとシンプルな作りになっており、遊びやすいのは魅力ですが、細かい改造ができないのはマイナス点でもある。

 

ナンバリングではなく、やや軽量化されたメタルマックスとして戦車改造と討伐の魅力は感じ、こういう強化していくゲームは大好きなので楽しめています。
歴史あるシリーズ物なので期待もされるし、過去作との比較もあって厳しい目で見られるところも多いかと思う。

 

クリアできそうな感じもしますが、『ゴッド・オブ・ウォー』をやるのでお預け。