人間ドラマも熱かった『ゴッド・オブ・ウォー』

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『ゴッド・オブ・ウォー』をクリアして最初の感想から補足。

 

熱かったキャラクターとストーリー

最初の感想ではアクションの良さが印象的でしたが、過去作に比べて深みを増したストーリーも素晴らしかった。

 

コミュニティーマネージャーのアーロン・カウフマン氏は過去の『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズについて「ストーリーはクレイトスの復讐劇で、彼の内面性がわかるものではありませんでした」と語っていました。ブチ切れて暴れるのがクレイトスの魅力であった反面、シリーズが続いて慣れると退屈なキャラクターにもなっていく。

そして「クレイトスが過去の自分と決別して、新しく人間としての自分を取り戻そうとしている部分を描きたかった」という今回の狙いが上手くハマっていた。

 

直前に『III』をプレイしていましたので、ゲーム開始直後は別人のように感じ、キャラクターがリセットされたように思いました。しかし、ちゃんとクレイトスは過去を抱えており、それがストーリーに深く影響していた。

リブート感のあるゲームでしたが、中盤から終盤に入ったあたりでは、過去作をプレイしているからこそ感じられる心が震えるような激アツシーンもあり、これがリブートではなく『III』から続くシリーズ作なんだと痛感した。

わかりやすい目的と濃い人間ドラマ 

世界で一番高い山から妻の遺灰を巻く旅というわかりやすい目的があり、その道中で北欧の神やドワーフが絡む旅。

クレイトスと息子、魔女、知識が豊富な老人、ドワーフの兄弟、オーディンの息子という7人が主要キャラクター。それぞれのキャラクターが生き生きしており、グラフィックが良いだけでなく内面も心の存在を感じるように描けている。憎悪の深さや、わかった気になっていてわかっていない自分勝手さなど、リアルな感情を感じるから人間ドラマも熱い。

 

キャラクターを描きやすい2~3人での旅は、今後のAAA級ゲームでのトレンドになっていくかもしれない。

 

ラストも良かった。プレイアブルで移動するだけの場面も、ゆっくり歩いて移動したくなるほど「旅の終わり」が染み入った。旅のゲームとして、圧倒的に過去最高の余韻。そして喪失感もある。

 

何がどうしてどうなったという展開よりも、人間ドラマの濃さがストーリーを面白くしていると思いました。

アクションRPG

最初の感想と重複しますが、オープンワールド系のアクションRPGになったことも大きな変化。最終的には各地を自由に行き来して、サイドクエストをプレイしたり、強敵と戦ったりできる。その中で装備品を強化していくのも楽しい。クリア後の世界でやれることが残っているのも今作の魅力。

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シーズンパスは無いですが、大型DLCにも期待してしまう。

 

素晴らしかった。AAA級の中でも頭ひとつ抜けており、評価の高さから見てもゲーム史に残る傑作と言えるかと思います。