PS3時代のマイナス4,318億円からPS4時代はプラス4,418億円に

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4月27日にソニーが2018年3月期連結決算を発表しました。ゲーム&ネットワークサービス分野としてはPS3時代のマイナスからプラスに転じた。

ソニーとしては20年ぶりに営業利益が過去最高

ソニーとしての2017年度の営業利益は7,348億円で、これは20年ぶりに過去最高を記録したとのこと。部門別では1位が金融で1,789億円、2位がゲーム&ネットワークサービスで1,775億円。3位は半導体の1,640億円。

Sony Japan | 決算・業績説明会

ゲーム分野としてはPS3時代の巨額のマイナスからプラスに転じた

年度 PS3時代 PS4時代
2006年/2013年 -2,323億円 -81億円
2007年/2014年 -1,245億円 +481億円
2008年/2015年 -585億円 +887億円
2009年/2016年

-831億円

+1,356億円
2010年/2017年 +356億円 +1,775億円
2011年 +293億円 -
2012年 +17億円 -

※2006年から2008年、2011年と2012年はゲーム分野。
※2009年と2010年はNPS分野(ネットワークプロダクツ&サービス)。NPS分野はパソコンやデジタルミュージックプレイヤーなど幅広いのでゲーム分野としての参考にはなりにくいです。2011年までNPSだったのですが、2012年の発表で前年比として2011年のゲーム分野の数字が出ていました。
※2013年から2015年はG&NS分野(ゲーム&ネットワークサービス)。ネットワークサービスは主にPSNですので、PlayStation分野という感じ。ちなみに『Fate/Grand Order』は音楽分野です。

 

2006年~2012年までのPS3時代(7年間)は営業利益が-4,318億円という巨額のマイナスでした。ゲームハード撤退という判断になってもおかしくない数字ですし、次世代機が成功したとしても一世代でプラスにするのは無理だと言い切れるようなマイナス。
しかし、2013年~2017年のPS4時代(5年間)は営業利益が+4,418億円。PS3時代のマイナスを含めてもプラスに転じました。

PS4出荷数
2013年度 750万台 11月15日(北米) $399
2月22日 CUH-1000(500GB) 39,980円
2014年度 1,480万台 -
2015年度 1,770万台 06月24日 CUH-1200(500GB) 39,980円
10月01日 CUH-1200(500GB) 34,980円
2016年度 2,000万台 9月15日 CUH-2000(500GB) 29,980円
11月10日 CUH-7000(1TB) 44,980円
2017年度 1,900万台 -

合計7,900万台を出荷。

 

2016年度はSlimの発売と価格改定、さらにProの発売もあって2,000万台。
2017年度はPS4の本体に関する動きなしで、ライバル社がSwitchとXbox One Xを売り込む中での1,900万台達成は素晴らしい結果だと思います。

 

2018年度の見通しは、ソフトウェアは増収するものの、ハードウェアの減収が見込まれますので、営業利益としては2017年度と同等になるというもの。PS4の販売台数は1,600万台と予想されています。
PS3からPS4までの期間が7年でしたが、PS4から次世代機も7年以上とすれば、PS4世代中に1億台突破はほぼ確実になったかと思います。


PS5発売時期に関する私の予想は変わらず。2回目のアップグレードを挟まないなら8年スパンで2021年の11月。2回目のアップグレードを挟むなら3年x3の9年スパンで2022年の11月。SwitchとXbox One Xを出したばかりの任天堂とMSが次世代機に切り替えるのは遅くなるでしょうから、ボーナスステージばりの収穫期にあるSIEが切り上げる理由がない。
早期に切り替わる可能性があるとすれば、PS4をリセットしないで繋げていく展開。実質「PS4 Pro 2じゃないか」と言えるものでありますが、でもPS5の専用タイトルもあるのが大きな違い。それならアップグレード2回目のタイミングでリリースされても驚かない。それでも可能性は低いと思います。2月と3月のNPDを見ても、新ハードをリリースしたライバル社が、さほどPS4の脅威になっていない現状で、焦って動くのは悪手だと思います。PS4 Pro 2みたいなものをPS5っていうことにするより、最高のPS5のために目一杯準備して動いた方が良いでしょう。

今後のソフトとサービスに期待

ソニーが儲かっただけで終わりならユーザーは楽しくないわけですが、業績好調で儲かった分がPS4のソフトやサービスに反映される期待は大きい。というか、既にそれを強く感じています。


今年だけで『ワンダと巨像』『ゴッド・オブ・ウォー』『Detroit: Become Human 体験版』と、SIEタイトルのワンランク上のクオリティを実感しています。9/7には『スパイダーマン』も決定。『Wipeout Omega Collection』の素晴らしいVR対応が無料アップデートという驚きもあった。
ロンチから好調で見通しも良かったので、初期の仕込みが出てきている印象。

 

小島監督が『DEATH STRANDING』の事をアンドリュー・ハウス氏に相談した時に、通常なら「これだけ売り上げを作ります」といった詳細な説明をしてから承認を得るものなのに、わずか2~3分の口頭説明で「OK」をもらったというエピソードも、営業利益がマイナス1,000億円時代なら難しかったんじゃないかと思う。

 

『ヘビーレイン -心の軋むとき-』は高い評価を得てセールスも良かったのに、3つのDLCが予定されていながら、第2弾と第3弾はソニーの判断で中止となり、ユーザーをガッカリさせました。これも、今みたいに営業利益が年度1,775億円あり、来年度も同等以上の期待ができる状況なら違った判断になっていたかもしれない。

 

2016年度が+1,356億円、2017年度が+1,775億円、これらが反映されるこれからが非常に楽しみ。まずはE3に注目です。