『Beat Saber (北米版)』基本システムと感想

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2018年11月20日に北米Storeでリリースされた『Beat Saber』($29.99)。PCVRで最も売れて高評価のVR音ゲーです。

 

日本語には未対応ですが、基本システムを覚えれば言語不要なゲームです。

基本システム

とてもシンプル。

 

  • キューブの矢印がある方向からカットする。
    赤いキューブは赤いセイバー、青いキューブは青いセイバーでカット。

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  • 矢印のないキューブ(●)は、どの方向からカットしても良い。
    突きじゃないですよ。

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  • 爆弾はカットしてはいけない。
  • 迫ってくる壁はヘッドセットの横移動orしゃがみで避ける。

上記4点を理解してプレイ動画を見ると「なるほど」となるかと思います。

ハイスコアを狙うために

キューブをカットした時のスコアは、やり方によってボーナスが入る。
下記3点を意識しましょう。

 

  • キューブの中心をカットする
  • 90度以上振ってからカットする(キューブに触れた瞬間がカットの判定)
  • カットしてから60度以上のフォロースルーをする
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大きく振りかぶってキューブの中心を振りぬけっ!てことですね。
キャンペーンモードでクリア条件がスコアになっているステージは、こうやってハイスコアを狙わないと届きません。

ゲームモード

ゲームモードは3種ですが、FREE PLAYとPARTYはオンラインランキングがローカルランキングかの差ぐらいしかないように思う。

 

  • CAMPAIGN
  • FREE PLAY
  • PARTY
CAMPAIGN

キャンペーンモードはステージをクリアして、さらに高難易度のステージへと進めていくモード。爆弾や壁の設定やワンセイバーモードは不可です。

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ステージによってクリア条件が違います。

 

  • SCORE
    スコア。例えばMin90,000の場合は90,000点以上でクリア。
  • COMBO
    コンボ。連続でキューブをカットした数。例えばMin50の場合は50コンボ以上でクリア。
  • MISS
    カットできずにスルーしたキューブのこと。例えばMax8の場合は9ミスで失敗。
  • BAD CUTS
    カットする方向を間違えたり、赤いキューブを青いセイバーでカットした場合。
  • HANDS MOVEMENT
    セイバーを振った総距離。Max160mの場合は総距離160m以上になると失敗。Min650mの場合は総距離650m以上でクリア。
FREE PLAY

好きな曲を選び、難易度もEASY/NORMAL/HARD/EXPERTの中から選んでプレイ。スコアはオンラインランキングに登録されます。1プレイでハイスコアを競うモードですね。

 

FREE PLAYではワンセイバーモードが可能。曲を速めたり、壁やボムを出現しないような設定も可能ですが、ゲームが難しくなる設定ではスコア倍率が上がり、ゲームが簡単になる設定にはスコア倍率が下がります。

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PARTY

基本的にはFREE PLAYと同じですが、スコアはローカルで名前を入力して記録します。身内で競うためのモードという感じ。

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感想

PCVRで最大級のヒット作となり、Steamの評価では非VRのゲームを含む全てのゲームの中で最高評価を得たことでも話題になりました。今は少しだけ下がっていますが、7,441件中の97%が好評という高い評価。ちなみにPC版は$19.99(アーリーアクセス中)でPSVR版は$29.99です。PSVR版はキャンペーンモードが新設されたりした製品版ですので$10高い。

 

実際にプレイすると「これは売れるわ」という、すぐにわかる楽しさ。基本システムがシンプルなので、最初の1プレイからすんなりゲームに入れた。

素晴らしい認識精度

音ゲーなのでMoveの認識精度が重要なのですが、驚くほど優れている。まったくズレを感じず、認識精度のせいで失敗したと思えることはない。大振りするとスコアアップするという仕掛けも上手くて、大振りのほうがゲーム側も認識しやすいと思う。

 

メニュー画面でフロアの高さを調節できますので、プレイしながら自分に合う高さを見つけるようにしましょう。FLOOR ADJUSTという項目です。私はフロアを高くしたほうがやりやすかった。

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私は『スカイリムVR』の時に、カメラの位置と角度、カメラまでの距離、部屋の暗さ、設定メニュー「PlayStation Camera」「PlayStation VR」の重要さを再認識しました。もし『Beat Saber』で不安定なら、こういった部分の再調整をしたほうが良いと思います。

 

PSVRへの移植にあたり、最も気になる部分であったMoveの認識精度ですが、大満足で良かったです。

剣舞を踊るようにリズミカルにキューブを斬る

ジャンルとしては古くからある音ゲー。タイミングを合わせてボタンを押すのではなく、セイバーで斬るという操作になっただけ。しかし、この一味が劇的な魅力となっている。立ちプレイで普通に遊んでいるだけで、剣舞のようなダンスになる。剣舞を踊るようにリズミカルにキューブを斬る行為が、めちゃくちゃ気持ちいい。音ゲーやダンスにあまり興味がない私にすら、音に乗る楽しさをブチ込んでくれるのは凄い。こんだけの力があれば、そりゃあ売れるし高評価ですわとなる。

 

キューブの矢印が途中で消える仕掛けもあり、最初は「これは難しいよ……」と思っていましたが、それに対応出来ちゃった時の気持ち良さも最高。視野と記憶と反応が必要になりますが、ゾーンに入ったような感覚でバッサバッサと的確に斬る自分に酔える。上達していく面白さも感じやすい。

 

キューブの量が増えてくると、敵の大群の中に剣を振り回して突っ込んでいるような一騎当千の感覚がある。この高揚感も凄かった。もうキューブを斬っているんじゃなくて、戦場に突っ込むヒーローのようです。

やや残念なキャンペーンモード

PSVRで新設されたキャンペーンモード、最初は面白かったのですが、後半に入るとイマイチなゲームプレイになりました。非VRゲームでもやりがちなのですが、遊び方のバリエーションを増やそうとして面白くないアイデアを入れてしまっている。『スパイダーマン』や『GRAVITY DAZE 2』のステルスミッションみたいに、そのゲームの良さを消してしまう。

 

剣舞を踊るようにリズミカルにキューブを斬るのが楽しいのに、例えば「手の動き900m以上」と「スコア50,000点以上」と「ゲームオーバーなし」がミックスされたステージがあり、50,000点を超えたらキューブは無視して手を振るだけの作業。さすがにまったく面白くない。しかもめちゃくちゃ疲労するので次のプレイがやりにくくなる。そもそも手の動きを制限するステージは斬っていて面白味に欠ける。
どういうプレイならクリア条件を達成できるか?というパズルを解くような面白さはありますが、わかった後は作業的。剣舞を踊ってリズミカルにキューブを斬るという一番楽しい部分を潰してしまっている気がします。
最初は楽しかったけど、後半はこういう楽しさを制限する要素の組み合わせで難易度が上がっていることもあり、このゲームの良さを感じにくくなってしまった。

立ちプレイ推奨だと思う

『SUPERHOT VR』もそうですが、PCでヒットしたVRゲームは立ちプレイ推奨になりがちで、座りプレイ推奨のPSVRに最適化されていないと感じる部分もある。『Beat Saber』は壁を左右や下に避けるアクションがあり、ハイスコアを狙うにはセイバーを大きく振る必要があるので、座りプレイだと少しやりにくい。座りプレイもできますが、楽しくて遊びやすいのは立ちプレイ。遊びにくさよりも、立ちプレイの剣舞を踊るような楽しさが薄まるのがもったいないかなと思う。


FREE PLAYとPARTYのみ壁を消すことも可能ですが、壁を消すとスコア倍率が下がるので、ハイスコアを追求する楽しみが100%ではなくなります。カジュアルに楽しむこともできますが、ハイスコア更新&世界ランクアップという目標を持つと熱い。やっぱり本気で高みを目指してこそ楽しいと思う。達成感もある。

良い汗をかける

PSVRのダイエット向けゲームの1つになると思います。良い汗をかけます。パーティープレイをする場合は、汗対策が必須です。

 

ダンスをするように斬る気持ち良さと楽しさ、集中力を高めてゾーンに入る、もしくはトランスするような感覚が素晴らしくて病みつきになる魅力がある。
キャンペーンモードは後半に入るとやや残念なゲームプレイになりましたが、FREE PLAYの面白さは本物。基本的にはスコアアタックのゲームで、感覚を研ぎ澄まして上達していく面白さ。
曲数が16曲なのは少ない気がしますが、まだ曲に飽きを感じるほどやり込んでいない段階。疲れるゲームなので、長時間プレイはできません。

 

日本での発売日は未定ですが、すでにPCVRでの実績もあり、PSVR版のMove認識精度も問題ナシということで、安心して日本版の発売を待てる。
酔いの問題もないので、VR初心者も入りやすい。『デラシネ』に関するツイートで「Move2本を買うのは……」という躊躇もありましたし、Move2本使用ゲームの厚みを増してくれるのも良いです。