PS4にオススメな液晶テレビ

3つのキーワード、遅延・応答速度・倍速

 ゲーム用のTVを選ぶ時に、よく聞くキーワードとして「遅延」「応答速度」「倍速」の3つがあります。インターネット掲示板を見ていると、この意味を勘違いしている人が多く、間違ったテレビ選びをしている人が多いと感じます。

遅延…◎ 最重要
└ボタンを押して反映されるまでの時差。

応答速度…○ それなりに必要
└1fps書き換えるのに何msかかるか、モーションの滑らかさと残像低減に寄与する。

倍速…× いらない
└TVは一秒間の表示コマ数が60fpsと、およそ相場が決まっていますが、それを120fps(倍速)や240fps(4倍速)にする機能。「良い機能じゃん!」と思ってしまいそうですが、この倍速処理をする分、大きな遅延が発生します。TVの機能で「ゲームモード」というのがよくありますが、これを使うと倍速はオフになるのが普通です。ゲームではなく、スポーツ観戦などであると良い機能。

遅延と応答速度

 応答速度の事を遅延と勘違いしている人も多く、応答速度だけでテレビ・モニターを選んでしまうと、とんでもない遅延のテレビ・モニターを選んでしまう可能性が高いです。応答速度を高める処理をするため、大きな遅延を発生させるケースも多いからです。

 遅延というのは、ボタンを押してそれが映像として反映されるまでの時差ですので、ゲームにとって最重要です。例えば音ゲーなんかで、カーソルがピッタリ重なった時にボタンを押しても、遅延の大きいテレビでは映像が遅れてきている分、入力判定が遅くなります。
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↑遅延が少ない事に特化したテレビのイメージ。ボタンを押してパンチのモーションがすぐに表示されるが、映像がブレたり残像が出ている。応答速度が遅いためである。

 応答速度は1fps書き換えるのに何msかかるかというもので、遅延とは関係なく、この値が大きいと残像が大きくなったり、モーションが滑らかではなくなります。
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↑応答速度の早さに特化したテレビのイメージ。映像のブレや残像は無いが、パンチのモーションがすぐには表示されていない。遅延があるためである。

 映像にブレや残像があっても、遅延がなければ操作に問題はあまりない。逆に映像にブレや残像がなくても遅延があったらまともに操作できない。ですので、優先順位は遅延>応答速度になります。

遅延を優先すると画質は落ちて残像等は大きくなる

 テレビを遅延させないためには、様々な映像処理機能をオフにすることが重要なポイントとなり、その結果、遅延減少に特化したテレビ・モニターは映像の美しさは下がります。これは、理解しておかねばならないポイント。全て最高スペックの最強テレビ・モニターは存在せず、何かを重視すれば何かが失われます。

 ゲームを競技として割り切り、それに最適な品を求めるとFORISシリーズなどのモニターにたどり着きますが、映像の美しさや迫力は完全に切り捨てる覚悟が必要です。私もFORIS FS2333を使用していますが、遅延最小設定にすると欠陥品レベルの残像が出ますし、そもそもテレビと比べてしまうと映像がチープです。競技用としてはそれで良いのですが、エンターテイメントとしての魅力は大幅に減少します。



遅延は感じないが確実にある

 ゲームモードなどで遅延対策がされているテレビの場合、ほとんどはプレイしていて遅延はまったく感じません。0.1フレームや0.5フレームなんていう差は、並べて比較せずに単体でプレイした場合、まともな人間が感じられるレベルの差ではありません。下記に液晶テレビの遅延測定結果がありますが、測定機器だから差が出せているだけで、これを先入観無しで人間がプレイすれば結果は「どれも同じ、遅延無し」となると思います。
 しかし、実際に遅延差はあり、内部では確実にゲームに影響を与えています。アクションゲームなどでは、ゲームバランスが上手く調整されており、ギリギリの判定になる事が多々あります。プレイヤーが遅延を感じることがないだけであり、遅延の影響によるわずかな判定の差でミスとなってしまった事が、これまで何度もあったのではないでしょうか。

PS4にオススメの液晶TV

 PlayStation推奨テレビとされる、X9200A/W900A/W802A/W650A/W600AにはSONYの「新ゲームモード」が搭載されています。

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 公式の文章に「たとえばKDL-42W650Aでは映像の遅延時間を0.1フレームまで短縮しています」と書いており、SONYがついに遅延減少に本気を出して、テレビ業界最速級に到達したというところです。これまでのSONY BRAVIAシリーズは、遅延に関してはたいした魅力の無いテレビでした。だからこそ「ゲームはREGZA」と言われることも多かった。

 SONYの新しいゲームモードは、ハッタリではなく、ユーザー測定でも満足な結果を出しています。特にスタンダードモデルの42W650Aは早いです。スタンダードモデルだからこそ、特別な処理がなくて早いんだとも言えますが。

■ユーザー測定例
SONY BRAVIA 42W650A 12.7ms
東芝 REGZA 42J8 13.6ms
SONY BRAVIA 42W802A 16.5ms
SONY BRAVIA 40W900A 19.4ms
東芝 REGZA 42Z8 22.2ms
※ゲームモードでの平均遅延。Video Signal Input Lag Testerで測定。
 ゲームに適した遅延の少ない液晶テレビ 104枚目

 PS4はネイティブ1080pのゲームが多いですので、32型を超えるサイズでないと、その魅力を感じにくいです。32型までのテレビは1080pに対応していない物が多く、メーカーとしても中型・小型テレビでは対応する意味が薄いと認識しているのかもしれません。

 PS3の場合はネイティブ1080pに対応していないソフトが多いだけじゃなく 、テクスチャ自体も粗かったですので、大きなテレビだと粗が目立ってしまいましたが、PS4の場合、例えばロンチタイトルであるキルゾーン シャフドーフォールなどは精細なテクスチャが使用されており、大型テレビでこそ、それが映えるゲームになっています。

 PS4は、ゲームでは4Kに対応しませんので、PS4向けのテレビとしては4Kを選ぶ必要は無いと思います。アップスケール表示があるにしても、現状の4Kモデルは遅延が大きいモデルになってしまいます。 

 これらの結果から、SONY BRAVIA 42W650AがPS4にオススメです。W650Aは、PS4の試遊台でもよく見かけますね。遅延が少ない、42型サイズ、フルHD、そしてPlayStationと同じSONY製で価格もお手頃。



 「どうせなら迫力重視でビッグな55型が欲しい」となると55W802Aになりますが、W650Aよりは、遅延は増しますね。大差はないですが。高価なハイスペックモデルになると遅延が増してしまうというところがゲーム用液晶テレビ選びの難しいところですね。



X9200A/W900A/W802A/W650A/W600Aのカタログ