KNACK(ナック)はクソゲーか

 日本では初回版PS4本体にダウンロードコードが同梱されるKNACK(ナック)。しかしその評価はメタスコア50点台、ファミ通は6/7/8/7という厳しい評価。「ナックはクソゲーなのか」北米版をプレイしてみた感想を書いておきます。

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ラチェット&クランクとは、まったく別ゲー

 開発にマーク・サーニーに関わっているSCEタイトルということで「ラチェット&クランク」のようなゲームを想像している方もいるかもしれませんが、まったく別のゲームです。ラチェット&クランクみたいなゲームを期待するとガッカリする可能性が高い。

 まず戦闘ですが、ラチェット&クランクは派手で多彩なガラメカを用いて広いエリアを動き回って戦闘します。主人公がすぐ死ぬ事もなく爽快感のあるバトルを楽しめる。 敵の数もそれなりに多い。武器を追加・変更する事も出来ます。KNACK(ナック)は固定視点の狭いエリアで戦闘し、同時戦闘は2~3体くらいの敵と戦い、多いときでも5体くらいまでです。倒すと次の敵が来る場面は多々ありますが、同時戦闘人数は1~5体。戦闘も爽快感重視ではなく、シンプルな攻撃でのヒット&アウェイがメインになります。ボタン連打で突撃しようものならすぐ死にます。武器の追加・変更要素もありません。かなりシンプルで、それが飽きやすさに繋がるため低評価の原因になっています。
 ラチェット&クランクはクランクは派手な攻撃をバンバン出せますし、ある程度のライトゲーマーでも攻撃重視で遊べる。KNACK(ナック)は、攻撃よりもスウェイなどによる回避や敵の動きの見極めのほうが重要で、ゲーム慣れした人じゃないと難しい。このように、ゲームの基本となる戦闘アクションからして、全然違う感じになっています。

 強化要素ですが、ラチェット&クランクはボルトを貯めてのショッピング要素がありますが、KNACK(ナック)は宝箱から部品を入手し、それぞれのアイテムで必要な部品が揃うとアイテム入手。これを装備して能力がアップするという具合。あくまで能力がアップするだけであり、新たな攻撃手段を得るわけではない。

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アイテムシェアやコンパニオンアプリを意識しすぎた感があり

 強化要素に関して、KNACK(ナック)は面白いことをやっていますが、それがゲームバランスを崩しているとも思える。

1.アイテムシェア…宝箱を開けたとき、フレンドの持っているアイテムから選べる?
2.コンパニオンアプリ…iOS/Androidアプリのパズルゲームでアイテムの部品を入手できる。

 本編の宝箱から入手できるアイテム部品はランダムです。しかし、フレンドとのアイテムシェア機能があったり、iOS/Androidアプリのパズルゲームでアイテム部品を集める事が出来ます。逆に言えば、これらの要素を使わないとアイテム集めが困難。宝箱を全回収しても68個で部品総数は130個だと思いますので、何の強化もできないままクリアする可能性もあります。もともと難しいゲームなので、無強化プレイはけっこう辛いかと思います。強化要素が、アイテムシェアとコンパニオンアプリを用いる前提のバランスになっていると感じる。これらの要素を知らずに遊ぶと、かなりバランスの悪いゲームになります。

 アイテム部品収集は簡単に集まらないので、やり込み度は高い。KNACK(ナック)を遊んでいるフレンドがいないため、アイテムシェアはできていませんが、シェアの自由度が高ければ強力なアイテムが楽に集まるかもしれない。そうなれば難易度の問題はやわらぐ。アイテムシェアがどういうものかはっきりしていませんが、本来は中身がランダムである宝箱ですが、フレンドシェア機能を使うと、フレンドの持っているアイテムの中から選べるというシステムだと思っています。なんにせよ、KNACKを遊んでいるフレンドが多いほうが有利だ。

戦闘の難易度と単調さが最大の減点理由か

 低評価の大きな原因は戦闘の難易度と単調さだと思われる。

 難易度に関しては「難しいほうが良い」という人もいるので、これ自体は悪ではない。ポップな絵柄でライトユーザー向けの印象を受けるゲームというところにギャップは感じます。とにかく死にまくるゲームですが、リトライポイントがかなり前に戻される事も多々あり、ストレスに感じる部分も大きいでしょう。それゆえ、突破できた時の達成感も大きいのですが、今の時代にこのスタイルは受けにくいかと思う。

 難易度が高いだけなら低評価にならないが、単調で飽きやすい部分がある。単調な戦闘であっても、爽快感や育成要素に繋がればモチベーションを保てるが、そういった要素も無い。

 単調さはあるが、アクション自体はしっかりしており雑な作りではない。突破できた時の達成感や、敵の動きを見極めて攻略していく面白さもある。

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ボリュームは、ある

 全13チャプターで構成されており、1チャプターも3~5パートに分かれているので決して短くはない。アクションゲームのボリュームとしては普通レベル。何度も死んでリトライポイントもかなり前に戻ることが多いので、同じ場所を何度もプレイする事になり長く感じる。単調さも飽きを誘発し、長く感じる要素になっている。これを13チャプタープレイすれば「もうお腹いっぱい」になる人がほとんどでしょう。

オンライン協力プレイが欲しかった

 こういったアクションゲームは、2人協力プレイで面白さが2倍どころか4倍や8倍に感じることもあります。KNACK(ナック)は、ローカルプレイなら2人協力プレイに対応しており、2P側はロボナックを操ってステージ途中でも自由に入ったり抜けたりできる。しかし、残念ながらオンライン協力プレイには対応しておりません。この難易度なら協力プレイの需要も特別高かったでしょうから、盛り上がりも期待できたのですが。

クソゲーだと思ってプレイ

 日本では初回版本体にダウンロードコードが同梱されますので、クソゲーだと思ってプレイすれば「けっこう面白いじゃん」と思えるかもしれない。とはいえ、メタスコア50点台、ユーザースコア6点台、ファミ通6/7/8/7という評価はリアルな評価だと思いますので、期待はしないほうが良い。個人的な評価としても、面白い部分はありますが点数だと65点くらいが妥当かなと思います。

 基本はクソじゃない、むしろしっかりしている。味付けが足りないのと調整不足だと感じる。やはりロンチタイトルという宿命で延期する事もできず、無理に間に合わせた結果なのかなと思う。

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