『PlayStation VR シューティングコントローラー』が届いた

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日本では2017年6月22日に発売予定の『PlayStation VR シューティングコントローラー』と『Farpoint』。北米Amazonで注文していたのが届きましたのでプレイしてみました。

未対応タイトルでは反応しない

ボタンの種類はデュアルショック4と同じなので、未対応のゲームでも操作できるかもしれないと思いましたが、未対応タイトルでは反応しませんでした。

『PlayStation VR シューティングコントローラー』の対応が明記されているゲームでのみ使用可能ということになります。

 

ついで言っておくと、私も最初は勘違いしていましたが、これはアタッチメントではなく独立したコントローラーです。PS3の時に何種類かあったMove モーションコントローラーをセットする銃型アタッチメントではありません。

 

このコントローラーの意味は、銃型であるということよりも方向スティックと方向キーがついているということが大きいです。Move モーションコントローラーですと、プレイヤーの移動操作がポイント指定式に限られてしまう。ですので、Move モーションコントローラーとはまったく別物の操作スタイルになる。

『Farpoint』をプレイ

デュアルショック4でクリア済の『Farpoint (北米版)』をプレイしました。

 

精度が素晴らしくて、自分の手と銃の動きが画面内で違和感なく連動している。『Farpoint』は『PlayStation VR シューティングコントローラー』を意識して作られていますので、全ての銃が『PlayStation VR シューティングコントローラー』と同じ持ち方。片手用のハンドガンなどはありません。だからこそ違和感なく連動できているのかと思います。

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この連動の良いところは、銃の傾き操作。デュアルショック4では傾きを意識するのが少し難しかったが、『PlayStation VR シューティングコントローラー』では直感的というか「そのもの」。これのおかげで、サイトを見ないで銃口を敵に向ける操作でも正確に撃てるようになった。この違いは大きい。腰だめ撃ちで正確に狙い撃つ気持ち良さがある。

プレイヤースキルとして、瞬時に構えてサイトを覗く技術と、銃口を敵に向けて素早く撃つ技術が求められる。本物の銃を撃つような楽しさがデュアルショック4以上にある。

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走りながら素早い敵を腰だめ撃ちで捉えるのが気持ちいいし、近くの敵は腰だめ撃ちのショットガン、遠くの敵はサイトを覗いてスナイパーライフルという使い分けも楽しい。腰だめ撃ちとサイトを覗いて撃つという動作の切り替えを、ボタンではなく実際の動作で行うところが、たまらなく究極に楽しい。

 

デュアルショック4でも銃を持っているような錯覚があって良かったですが、銃型コントローラーで画面内の銃の持ち方と自分の銃の持ち方が同じである『PlayStation VR シューティングコントローラー』は、一段階上の銃撃が楽しめました。

やっぱりスナイパーライフルが一番楽しくて、サッと構えた瞬間に照準の中央に敵を捉えられるようになると嬉しい。

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ボタン配置も良くて、ゲームプレイで使うボタンは問題なく押せる。手の持ちかえが必要なのは上部にあるPSボタンとタッチパッドのみ。それも人差し指を伸ばせば押せますけどね。

 

ほぼ完璧かと思いましたが、気になる点が1つだけあります。本体が長いので上下か左右を向いた時に先端がカメラの範囲外に近づいて認識精度が落ちやすい。OPTIONSボタンを押すとカメラの認識範囲が表示されますので、最適な位置にしてプレイしましょう。カメラとの距離も、デュアルショック4やMove モーションコントローラー使用時よりも少し遠い方が良いと思う。カメラに近いほど上下左右の幅が狭くなりますので。

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高難易度が残念

デュアルショック4でクリアした時の感想で「難易度の上げ方も面白くない」「死がストレスになるタイプの死にゲーっぽい」と書きましたが、『PlayStation VR シューティングコントローラー』でプレイしてみると、この難易度はやっぱり良くないと思いました。

 

『PlayStation VR シューティングコントローラー』での銃撃が本当に素晴らしくて楽しいので、それに慣れて浸れるゲームであってほしかった。高難易度モードは別に用意して、初回プレイは遊びやすさを追求したほうが良かったと思う。序盤から中盤に入るあたりでシビアな操作を求められるので、操作の楽しさよりもゲームの難しさが気になってしまう。

無茶な難易度ってほどではなく、慣れたパッド操作なら問題ないような難易度ですが、VR空間での左スティックの移動&ダッシュ、右スティックのカメラ操作と首振り、銃型コントローラーでのエイミング、初めて体験する操作で、この難易度にしたのは疑問が残ります。

 

デフォルトだと右スティックの視点切替がオフになっているあたりも、ちゃんとプレイして設定されていない気がする。あちこちから敵と遠距離攻撃に襲われてシビアな操作が求められ、横を向くと精度が落ちやすいという事情もある中で右スティックの視点切替がオフという設定はよくないと思った。海外レビューでも指摘されていますが、このゲームをプレイして最初にやるべきことは右スティックの操作設定をオンにすることかと思います。4種類あるので、好みの設定を探す。

右スティックの視点切替は、通常のVRゲームでは酔いやすい操作。しかし、このゲームはスピード感があるわりに何故か酔いにくい。酔いに対しては最上級の配慮がある作りになっていると思う。配慮し過ぎて右スティックをオフにしたのかもしれませんが、右スティックでの視点切替がやりやすいのも、このゲームの魅力。

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今後の対応予定

この『PlayStation VR シューティングコントローラー』ですが、現時点で正式対応しているのは『Farpoint』のみ。

PlayStation.Blog.Europeによると、他にも4タイトルが対応を予定しているとのこと。

The story behind the PS VR Aim Controller and its creation – PlayStation.Blog.Europe

The Brookhaven Experiment

日本版も発売済の『The Brookhaven Experiment』。バイオハザードっぽさもある良いゲームで、私も興奮気味に感想を書いていました。

6月6日にアップデートを予定していて、それで『PlayStation VR シューティングコントローラー』に対応するとのこと。Move モーションコントローラー2本持ちでもあるこのゲームをどのように対応するのか気になります。

Rom: Extraction

Steamでは2016年12月8日に発売済。評価件数が68件で75%が好評。日本語には未対応。メタスコアとユーザースコアは0件。かなり注目度は低いようですので『PlayStation VR シューティングコントローラー』に対応というのは目立つチャンス。

 

プレイ動画を見たところ、プレイヤーに移動要素はないガンシューティングで『The Brookhaven Experiment』に近いタイプのゲームかと思いました。

 

PS4版の発売日は未定。日本版の予定は今のところないようです。

Dick Wilde

Steamでは2017年3月30日に発売済。評価件数は8件。日本語には未対応。メタスコアとユーザースコアは0件。

 

こちらもプレイヤーは移動しないタイプのガンシューティング。

 

英国PS Storeで2017年5月17日に発売されたばかり。日本版の予定は今のところないようです。

Arizona Sunshine

Steamでは2016年12月7日に発売済。評価件数が1,521件で88%が好評。日本語には未対応。メタスコアは83点(4件)、ユーザースコアは7.4点(10件)。

 

PC版のプレイ動画を見るとポイント指定で移動できるタイプのようですが、『PlayStation VR シューティングコントローラー』を使ってどのように移動できるのかが気になります。

ゾンビを撃ちまくれるゲームのようです。

 

PS VR版は海外で6月に発売予定。日本版の予定は今のところないようです。

 

『The Brookhaven Experiment』は購入済ですのでアップデートされたらプレイしてみます。『Arizona Sunshine』も好評ですし、面白そうなので購入したいです。

4タイトルとも2本持ちのデバイスを使うゲームでもあり、『PlayStation VR シューティングコントローラー』に特化しているわけではありません。このあたりの調整具合がどうなっているのかが気になります。『Farpoint』が特化しているだけに、そうでないゲームでは物足りなさや違和感を覚えるところがあるかもしれない。画面内ではハンドガンを片手持ち、プレイヤーはアサルトライフルを持つ操作、という違いも生まれると思う。

良いコントローラー、あとはソフト

『PlayStation VR シューティングコントローラー』には満足しています。デュアルショック4での操作も良かったので、最初の感想に「むしろ『PSVR Aim Controller』の存在意義が薄まっちゃうのではないかという不安すらある」と書きましたが、そんな不安を払拭する一段階上の体験がありました。

 

今後の問題はソフトですね。良いコントローラーだけに、特化したゲームが『Farpoint』だけでは寂しいです。この銃撃操作を体験すると『Until Dawn: Rush of Blood』も『バイオハザード7』も同じ操作でやりたくなってしまう。

しかし、Move モーションコントローラーとは似て非なるものですので、ソフトメーカー側の対応は難しいと思う。どちらかに対応すれば、どちらかの使い勝手が悪くなりそう。Move2本持ちのゲームだと『PlayStation VR シューティングコントローラー』では対応できない操作もあります。逆に左スティックを使うゲームであればMoveでは対応できない。

『バイオハザード7』のようなMove モーションコントローラー非対応でデュアルショック4操作のゲームの方が『PlayStation VR シューティングコントローラー』向きです。

 

もう少しチャレンジモードで練習してからCo-opモードに挑戦したい。

 

【PS4】Farpoint PlayStation VR シューティングコントローラー同梱版 (VR専用)

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