7月からPS4で「EA Access」が開始

EAのサブスクリプションサービス「EA Access」が、日本で2019年7月から開始されると発表されています。月額564円、年額3,002円。

EA Accessには3つの大きなサービスがあります。

1.VAULTゲーム

EAの旧作が定額でプレイし放題。
日本ではXbox Oneと同じになると思いますので、日本のEA AccessでPS4対応タイトルは下記のようになるでしょう。もちろん今後も追加されますし、もしかしたらPS4対応を記念して、ロンチには思い切った追加もあるかもしれない。

  • バトルフィールド 1、バトルフィールド ハードライン、バトルフィールド4
  • BURNOUT PARADISE REMASTERED
  • ドラゴンエイジ:インクイジション
  • EA SPORTS UFC 3、EA SPORTS UFC 2、EA SPORTS UFC
  • Fe
  • FIFA 18、FIFA 17、FIFA 16、FIFA 15
  • Madden NFL 18 (英語版)、Madden NFL 17 (英語版)、Madden NFL 16 (英語版)、Madden NFL 15 (英語版)
  • ミラーズエッジ カタリスト
  • NBA LIVE 19 (英語版)、NBA LIVE 18 (英語版)、NBA LIVE 16 (英語版)、NBA LIVE 15
  • ニード・フォー・スピード ペイバック、ニード・フォー・スピード、ニード・フォー・スピード ライバルズ
  • NHL 19 (英語版)、NHL 18 (英語版)、NHL 17 (英語版)、NHL 16 (英語版)
  • PEGGLE 2
  • Plants vs. Zombies Garden Warfare 2 (英語版)、Plants vs. Zombies Garden Warfare
  • RORY MCILROY PGA TOUR (英語版)
  • STAR WARS BATTLEFRONT II、Star Wars バトルフロント
  • The Sims 4
  • タイタンフォール 2
  • UNRAVEL TWO、UNRAVEL

サブスクリプションのサービスとして、タイトル的に弱い印象を受ける。FIFAやバトルフィールドは人気シリーズですが、好きな人は新作で買っちゃう。そしてEAは古くなるとセールと価格改定も豪快。それでも買わなかったタイトルに、あえて月額を払ってレンタルプレイしたくなるほどの魅力は感じにくい。
新規でPS4を購入した人なら、月額564円でこれら全てをプレイできるのは良いとは思う。それでも新規でPS4を購入してEAの旧作に時間を割くかは疑問ですが。

 

国内PS4向け「EA Access」のサイトに『A Way Out』の画像があるのは気になりますが、Xbox向けのサイトでもリンクがテキトーだったり雑なところがあるので、何も考えず画像を使っている可能性もある。もちろん日本でリリースされる可能性もある。

同じく画像のある『バトルフィールドV』『FIFA 19』は、現時点ではXbox Oneで未対応ですが、これは7月のロンチに合わせて投入してくる可能性は高い。既にラインナップに入っている『NHL 19』が2018年9月14日リリースですので、2018年9月28日の『FIFA 19』と 2018年11月9日の『バトルフィールドV』が7月までに来ても普通。

 

現状はタイトル数も多くないですが、PS5(仮)がリリースされた後もタイトルを積み重ねていけば、互換性のあるPS4タイトルも含めて充実していきそうではあります。今に置き換えて考えてみると、EAのPS3タイトルが50本くらいプレイできるなら、とりあえず564円でいろいろやってみたくはなる。

2.先行プレイトライアル

最新EAゲームを発売の数日前に体験でき、ゲームの進行は製品版を購入した後も引き継ぐことができるというサービス。これはゲーム好きには嬉しい。新作を1日でも早くプレイしたい気持ちはよくわかります。

3.EAデジタルコンテンツが10%割引

EAのダウンロード版ゲームやDLCが10%OFFで購入できるというもの。例えば『STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー』なら8,500円のところが7,650円。この価格帯のEAのゲームを年に4本買うと3,400円OFFなので、年間3,002円のEA Accessの利用料を上回ってお得となる。

 

現在プレオーダーしている『Madden NFL 20 (英語版)』が8月2日、『STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー』が11月15日なので、EA Accessの割引を受けられることになります。『FIFA 20』も確実にリリースされるでしょう。

 

EA Accessに加入していればPS Store上で10%OFFになるよう対応されるのかな?そのあたりはPS4で実際に使ってみないとわからない。プレオーダーにも対応されるなら、今すぐに『Madden NFL 20 (英語版)』や『STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー』の支払いをしちゃうと少し損かも。
1本だけ新作ソフト(8,500円)を買う時にEA Accessを1ヶ月加入(564円)したほうがお得になるのも見逃せない点。

とりあえず1年間は加入したい

年間3,002円は安いので、とりあえず1年間加入して試してみたいと思える。

 

でも日本では厳しいんじゃないかとも思います。スポーツゲームシリーズが有名なEAですが、NBA/NFL/NHL/GOLFが英語版。『Mass Effect Andromeda』『A Way Out』など日本でリリースされていない注目作もありますし、3月にはEAの日本オフィスが閉鎖。今後の日本展開は期待しにくいので、その会社のサブスクリプションサービスに加入したい人は多くならないかと思う。

Z指定問題はほぼ無関係

日本での問題といえばZ指定の問題があります。PS PlusのフリープレイもXbox Game PassもZ指定タイトルは入れられない。Z指定の人気タイトルは多いので、それが不可となると海外のラインナップと比べると弱くなってしまう。PS Plusはフリープレイには入れられないので、クレジットカード認証のできる100円セールという形をとっています。ただ、EAの場合はほぼ無関係っぽい。改めてEAのゲームリストを見ているとPS4世代ではD指定以内ばっかりだなと。

 

この問題と一番相性が悪そうなのはベセスダ・ソフトワークスですかね。日本でサブスクリプションサービスに参入したらZ指定の『DOOM』『Dishonored』『Fallout 4』『サイコブレイク2』『PREY』『ウルフェンシュタインII』『RAGE 2』らを抜かなくちゃいけなくなるので、日本だけスカスカのラインナップになりそうです。

ゲームのサブスクリプションは難しい

EA Accessに限らず、ゲームのサブスクリプションサービスは難しいと個人的には思っています。今後、安易にゲーム界のネットフリックスを目指して失敗しそうなところが出てきそうでもあります。PS Nowの感想記事でも「ゲームの場合、安くて詰め合わせという売り方は受け入れられにくいとも思う。なんにせよ、今の月額制で古いゲームがたくさんというスタイルは長続きしないと思います」と書いていましたが、旧作を300本集めてもサブスクリプションサービスとしてたいした魅力にはならない。

ゲームは音楽や映画に比べて1本を消化するのに時間がかかります。タイトルが300本あっても月で満足に消化できるものは片手におさまる範囲でしょう。月額に対する満足度は低い。そしてレンタルみたいなものであり、ゲームソフトを所有できない不満もあるので、買って所有したほうが落ちつける。旧作は安いですから。ゲームは価格だけじゃなくて時間も重要な要素だから難しく、低価格でソフトを大量に集めたところで時間の壁がある。
短い時間で遊べるシンプルゲームを集めても、無料ゲームや低価格ゲームが溢れた世の中で月額制のシンプルゲームを遊ぶ人は多くないでしょう。PS Nowを利用していても、少しずつつまむという遊び方は、ひと月も持たずに飽きました。
ゲームは音楽や映画に比べて進化の幅が大きいという事情もある。最新のゲームはどんどん進化しており、PS3時代のリマスター版をやると古さを感じる。ゲームはプレイ時間が長くなるので、楽しむための娯楽であえて古いゲームのレンタルプレイを優先する人は多くはないでしょう。
ゲーム界のネットフリックスを目指すなら、ネットフリックスのオリジナル作品のような独占AAA級ゲームで勝負できないと通用しないと思います。旧作が定額で1000本プレイできてもサービスとしては弱い。
EA AccessのVAULTゲームにも魅力を感じません。EAのゲームが悪いわけではなくむしろ逆で、やりたいのは既に購入してプレイ済です。だから先行プレイトライアルと10%OFFに魅力を感じます。PS Plusにしてもそうですが、オンライン機能などフリープレイ以外の魅力が大きい。

 

今後の注目点は、EA以外にこういうサービスをやる会社が出てくるかどうかですね。日本のカプコンやスクウェア・エニックスがやれば、それなりの人気になりそうです。シリーズ物も多いですから、新作が出る時に旧作をサブスクリプションで気軽にプレイしやすかったりもする。モンハン新作やFF7リメイクが発売数日前にプレイできるとなれば、その魅力も大きい。

 

なんにせよEA AccessをSIEが許可したのは大きなことだと思います。PS4は現世代のゲーム機で飛び抜けたシェアを持っていますし、次世代機のPS4互換も発表されました。そこがEA Accessを許可していなかったという状況では、他メーカーもサブスクリプションサービスに参入しにくいところだったでしょうが、その事情が変わった。これを皮切りにゲームのサブスクリプションサービスが大きく動いていくのかどうか。