2001年宇宙の旅『Observation (北米版)』の感想


2019年5月21日に北米Storeでリリースされた『Observation』($24.99/日本語対応)をクリアしました。

『2001年宇宙の旅』にインスパイアされたようなゲーム

謎の事故が発生した宇宙ステーションが舞台。生存が確認できているのはエマ・フィッシャーのみで、それを手助けする人工知能のSAM。このコンビでゲームを進行する。プレイヤーはエマ・フィッシャーではなく人工知能のSAMとなってプレイします。

 

『2001年宇宙の旅』にインスパイアされたゲームのようで、エマ・フィッシャーとSAMの関係は、デヴィッドとHAL 9000のようでもある。とはいえ『2001年宇宙の旅』をなぞっているわけではなくストーリーは独自の物ですが、空気感が似ていて、クリア後にAmazon プライム・ビデオで『2001年宇宙の旅』を再視聴したくなるほどでした。広い宇宙の閉鎖感や不気味さ、謎展開が魅力です。ちょっとしたパズルのあるアドベンチャーゲームですが、雰囲気ゲーの魅力もある。その雰囲気は幻想的なアート系じゃなくて少し昔のSF映画っぽさ。

 

中でも宇宙空間が印象的。ゲームにおいて宇宙が舞台なのは珍しくないですが、ガチの宇宙っぽさが感じられた。VRでこの宇宙空間が体験できたら、めちゃくちゃ不安になって怖いと思う。

ヒント少なめのパズル&アドベンチャー

プレイヤーは人工知能のSAMとしてエマ・フィッシャーをサポートする。ゆえに行動はエマ・フィッシャーが決めて、命令を聞く立場。

 

実体のない人工知能ですので、ロケーションマップから各部屋のカメラに飛びます。

各部屋に3個ほどあるカメラを切り替えながら、端末や電源を探してアクセスする。この「カメラを切り替えながら探す」という行為が、このゲームにおいて重要。

端末ではパズルを解くことが多いです。パズルのルールは表示されずチュートリアルもないですが、「どんなパズルなんだ?」と考えるところから面白い。難しくはないので、ルールを理解して解く気持ち良さがある。

パズル以外でも説明なしで操作させられる場面が多いのですが、UIが複雑なようでわかりやすく、初めてなのに感覚的に理解できる。でも自分で考えなきゃダメなゲームなので、苦手な人は苦手だと思う。説明書なしで操作する勘の良さは求められる。


不親切というより、自分で触ってやり方を理解するのを楽しむゲーム。エマ・フィッシャーは当たり前のように命令してくるけど、「〇〇を〇〇しろ」と言われても、なんのこっちゃチンプンカンプンなこともある。いじって考えてわかっていくのが楽しい。詰まるとポンコツAIを演じているような感じでもあった。

 

戦闘やゲームオーバーはありません。探索とパズルのゲーム。
けっこう悩んでクリアまで5時間30分ほどでした。

映画的な味のあるグラフィック

グラフィックは単なるフォトリアルではなくて、それこそ『2001年宇宙の旅』のような映画っぽさを感じるグラフィック。キャラクターの顔はモロにCGなのですが、宇宙服を着ている時は実写映画のように見える時もある。
プレイヤーは人工知能なので、ノイズ加工が入ったりもするのも面白い味になっている。

謎のストーリー

ストーリーは後半になると意味がわからないところが多いですが、冒頭で『2001年宇宙の旅』っぽさを感じていたため、そういうもんだろうなという覚悟はできていました。
『2001年宇宙の旅』のウィキペディアに「『人類の進化と地球外生命の関係』という哲学的なテーマを賞賛する声の一方、抽象的な内容や非常に難解な結末を批判する意見もあり、賛否の渦が巻き起こった」と書いてありますが、そっくりそのまま『Observation』にも言えそう。


翻訳自体は問題ないですが、部分的に「NO TEXT」となっており、まだ翻訳作業が感r尿していないようです。

 

映画の影響が濃そうですが、ゲームとしては独自の魅力を持ったゲームでした。不親切に突き放したようで、意外とわかるバランスも良かった。