最高のVRエンターテイメント『ライアン・マークス リベンジミッション』


2019年5月30日にリリースされた『ライアン・マークス リベンジミッション』の感想。

基本操作

デュアルショック4とMove2本持ちに対応しています。Move2本持ちでプレイしました。

移動

移動は移動ポイントが決まっていて、そこを見ながらMを押す。
移動ポイントが横にある時は×/で水平移動が可能。これが素晴らしくて、劇的な一味になっている。カバーしながらの銃撃戦が移動操作の煩わしさを感じずに行える。水平移動しながら正面を見て銃撃もできる。マップもこの操作が使いやすいようにデザインされていて、銃撃戦がとても楽しい。レールガンシューティングと自由移動FPSの中間をとったような面白いバランス。

銃撃

銃は小型銃が腰のホルスターに2丁、大型銃が背中に2丁持てます。
銃を持っている時はホルスターに銃を近づけてTでしまう。取り出す時は手をホルスターに近づけてT
銃は左手でも右手でも持てるし、小型銃なら2丁持ちも可能。
銃をしまったり取り出したりする動作も演技する楽しさに繋がっていて、ドアを開ける前などにホルスターからサッと銃を取り出して構えるのも気分が上がります。

 

右手に銃を持っている場合、左手で胸の弾薬をTで掴んで、右手の銃に近づけてリロード。操作性が非常に良くて、自分でリロードしている実感もあって銃撃戦中の的確なリロードはテンション上がる。

 

右手に片手銃を持っている場合、を長押ししながら手をクイッと引き上げると銃をクルクルと回転させられる(ガンプレイ)。銃を持っていない時にを押すとハンドサイン。

 

両手のMを押すとスローモード発動。『レッド・デッド・リデンプション』のデッドアイみたいな技です。手榴弾や爆発物を使った時もスローになり、まとめて敵を倒すチャンス。

 

水平移動を駆使してカバーしながらの銃撃戦、物陰に隠れたり頭を出すのは自分自身の動き次第だし、銃だけを出して撃つブラインドショットも可能。ゲーム的な照準は表示されないリアルな銃撃が楽しめる。
車両に乗っての銃撃戦もあるし、ちょっとカッコ良いのは自動で突進している時の銃撃戦。派手さもあるし熱い!

 

認識精度に関して、片手銃の精度は完璧で何の不満もない。

 

銃を両手で持った時は少し不安定さを感じることもある。これはVRシューティングでのあるあるですが、2本のMoveとさらにヘッドセットが重なると認識が不安定になることがあります。あと物体としては存在しない銃を両手で持つ不安定さもある。
全ての銃は片手撃ちが可能なのですが、両手で持った方が集弾率が高まって当たりやすくなる。認識精度が完璧だけど集弾率が悪い片手撃ちにするか、認識精度が少し不安定になるけど集弾率が良い両手撃ちにするかの選択もあるけど、近距離でなければ両手撃ちのほうが良いと思う。完璧な片手銃と比べるとたまに気になるくらいで、そこまで悪いわけではない。
慣れればある程度の制御ができてさほど問題でもないですが、このゲーム唯一の欠点ではある。ここさえ完璧なら100点。まだもう少し工夫できるかもしれないので、両手持ちの撃ち方を探ってみたい。

 

敵のAIも問題なく、楽しくガンシューティングさせてくれる。ここも見落としがちだけど優れている点。AIが悪い時はすぐ気づきますけど、普通にやれている時は気づかない。

ピッキングと工作

ピッキングは左手と右手にツールを持ち、右手を回転させてピンを上下に移動させ、ピンが白くなったところで左手をクイッと持ち上げる。

 

他にもニッパーや爆発物を使った工作がありますが、どれも簡単ですしヒントも出ます。パズルというよりは雰囲気作りの演出という感じ。

雲梯と壁上り

雲梯や壁の突起物を掴んで壁を上る操作もあります。VRだと高さの恐怖を感じられるので、非常に面白いアトラクション。
雲梯を左手で掴み、右手でホルスターから銃を取り出して銃撃することも可能。これも自分に酔えるカッコ良さがあるアクション。

 

掴んだり投げたり引いたりする動作もあり、自由に両手が使える感覚はある。片手でドアをゆっくり開けながら、もう片手で銃を構えるというプレイも可能。自分で演技してカッコつけられる。

グラフィック

PS4 Proでプレイして、VRゲームとして素晴らしいグラフィック。チラつきはないし見やすい。キャラクターの演技も良い。

ボリューム

全19ミッションでクリアまで約4時間でした。クリア後はミッションセレクトから収集物の回収が可能です。ミッション毎にスコアが記録されていますので、ハイスコアを狙うプレイもできる。

 

ストーリーモード以外にチャレンジモードがあり、今のところタイムアタックモードが5コースありました。指定された武器でターゲットを素早く正確に撃ってスコアを競うモード。


チャレンジモードには「COMING SOON」になっている枠もありましたので、何か追加されるようです。現状は収集物の回収とスコアアタックがやり込み要素ですが、まだまだ遊べそう。

 

★を稼ぐと新たな武器パーツがアンロックされる。カスタムした武器で再プレイすれば、また違った気分で遊べます。

難易度

難易度はシネマとノーマルが選択可能。シネマは簡単だが一部のトロフィーが獲得できない。

 

ノーマルでプレイしましたが、難易度は易しかったです。弾不足になることは1回もなかったです。ゲームオーバーは2回でした。主人公気分を損ねないような難易度調整になっている。

最高のVRエンターテイメント

今までのゲームでは体験したことがない、VRアトラクション、VR FPS、映画体験がミックスされた最高のエンターテイメントでした。これが始祖となって、このジャンルが育ってほしいと思うほど。

 

1つ1つのミッションの密度が濃い。『アンチャーテッド』を思い起こすような映画的演出が多数仕掛けられているし、ロケーションも豊富でコピペで水増しされたようなところはなくてリッチ。演出センスもカッコ良い。これをVRで主観的に体験できるのが最高なところ。体験というか、演じる楽しさも大きい。


退屈することがなく、ハラハラドキドキの連続。薄めればボリュームを6時間にも8時間にもできたでしょうけど、この密度の濃さは素晴らしい。

 

銃撃戦がないミッションもあり、映画の中で自分が役を演じるように、その場の雰囲気とドラマを楽しめる。細かい台詞回しも良くて、各キャラクターが生き生きとしている。
遊び心もあって、車の助手席にいる時にミラーを動かせたり、窓を開けられたり、干渉できるオブジェクトがいろいろあります。銃撃戦がないミッションでは、こういうネタを探すのも面白い。
ほぼ全ての会話シーンがムービーではなく自分が動ける状況なので、ハンドサインを出したりして演じることもできる。反面、リプレイ時にカットできない。

 

VRゲームはゲーム性だけでなく、なりきり体験としての魅力がかなり重要なのを再認識しました。ライアン・マークスのMove操作は、それを非常に高めている。映画の主人公になりきるような体験でもあるからドラマパートも長いので、ガンシューティングだけをやりたい人には向かないところもあるかと思う。

 

Twiitterの反応も大変良いです。
ライアン マークス – Twitter Search

 

不具合なく1周クリアできましたし、オブジェクトに自分の頭が埋まるようなこともなかった。2018年は『Firewall Zero Hour』と『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』が生まれ、2019年は『ライアン・マークス リベンジミッション』が生まれた。VRゲームの傑作に数えられる1本かと思う。

 

【PS4】ライアン・マークス リベンジミッション(VR専用)

【PS4】ライアン・マークス リベンジミッション(VR専用)

 
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