戦闘と探索とビルドが見事な職人技で噛み合った『Bloodstained: Ritual of the Night (北米版)』感想


2019年6月18日に北米Storeでリリースされた『Bloodstained: Ritual of the Night』($39.99/日本語対応)をクリアしました。

基本操作とシステム

ボタンコンフィグ可能です。ミニマップのサイズと透明度が変えられたり、決定ボタンとキャンセルボタンを入れ替えできたりと親切。

  • - 攻撃
  • L1 - バックステップ
  • × - ジャンプ
  • - トリガーシャード
  • R2 - ディレクショナルシャード
  • R1 - エフェクティブシャード
  • タッチパッド - マップ
  • L2 - 装備ショートカット

奥義というコマンド技もあり、←↓→↑+という格闘ゲームみたいな入力があります。武器によって奥義は異なる。

シャード

 トリガーシャードR2 ディレクショナルシャードR1 エフェクティブシャードは魔法みたいなものです。攻撃魔法みたいなものだったり、魔物を召喚して戦わせたり、シールドを出したり、自分が分身したりワープしたり、様々なシャードがあります。シャードは敵を倒すと入手できます。種数が多いので自分なりにビルドするのが楽しい。

 

装備しているだけで効果が発生するシャードもあります。
エンチャントシャードは各武器のダメージと攻撃速度が上がったり、STRやDEFが上がったり、敵の攻撃に対する耐性が上昇したりする。エンチャントシャードは強化が面白くて、ランク9に強化すると装備を外しても効果が発生する。
ファミリアシャードは使い魔として魔物を1体連れていける。こちらも強化可能ですし、魔物のレベルも上がっていく。お気に入りの使い魔を連れて育てるのが楽しいです。

 

シャードの強化には素材が必要となります。素材は宝箱か魔物を倒して入手。シャードは全5カテゴリーあり、種類も多いので選択の自由と強化の幅が広い。シャードのビルドと強化がかなり楽しいポイントでもあります。

武器と防具

武器の種類は武足/短剣/突剣/剣/棍棒/大剣/刀/槍/鞭/銃の10種類。これも自分の好みにあった物を選択。私は剣→大剣→棍棒→刀をメインで使いました。本当は鞭を使いたかったのですが、鞭のダメージと攻撃速度が上がるエンチャントシャードを入手できなかったので使わなかった。
武器の強化はできませんが、新たな武器を錬成することができます。錬成するには、まずレシピを入手してから必要な素材を集める。
たまに雑魚敵が強力な武器を落としてくれたりもするのが嬉しい。

 

防具は頭x1/体x1/アクセサリーx2/スカーフx1。
こちらも強化はできませんが、新たな防具を錬成できる。
ショベルナイトになれる装備もありました。

図書館とヘアサロン

図書館では本が借りられます。
STRがアップしたり取得経験値がアップしたり、今のところ20冊を確認。最初は1冊でしたが、同時に3冊まで借りられるようになった。
これも自分好みに強化できる要素。

 

ヘアサロンでは髪型/髪色/コスチュームカラー/スキンカラー/アイカラーが変更可能。ミリアムの見た目を大幅に変えることができます。

職人技で仕上がっている2DアクションRPG

「メトロイドヴァニア」と言われるこのジャンルですが、個人的には過去作に思い入れがまったくないです。2D横スクロールアクションRPGとしてめちゃくちゃ面白かった。

 

戦闘は簡単すぎず難しすぎずで爽快感と緊張感が続く。敵の動き方も開発者の2D横スクロールアクションの経験がふんだんに生かされていると感じた。見様見真似のメトロイドヴァニアじゃなくて、どういう動きをさせるとプレイヤーが面白いと感じるかを知っているような本物の凄さがある。プレイしていても自分が敵の動きを見切ってカッコよく戦っている感があります。
ボスの種類も多かった。
これに加えて装備品とシャードのビルドが面白い。自分のスタイルを固めて強化していく面白さがあるから、変化もあるし単調さを感じない。
最初は少し動きが遅く感じましたが、スピードアップや二段ジャンプができるようになると良い具合になりました。

 

探索も楽しい。破壊できる壁にアイテムが隠されていたり、隠し通路を見つけたり。城、地下、溶岩、氷などなど、定番ですが見た目の変化も楽しい。
JRPGで定番でもある「また後で来る場所」みたいなところも多々あるし、移動系のシャードを入手後にそこに戻るのも楽しい。装備品とシャードのビルドが面白いから、素材探しの探索も生きる。
死ぬと最後のセーブデータからやり直し。マップを1部屋ずつ埋めていく中で、セーブポイントを探すまで粘るか、転送石で戻るかの判断も楽しめた。
ロード待ちもほとんどないし、ワープできるポイントとセーブポイントもバランス良く配置されている。テンポが良くてダルさがないから「あと少しだけ」と続けてしまう。クラシックなスタイルながらも、現代的なスピード感がある。

 

戦闘と探索とビルドの3大要素が見事な職人技で噛み合ってグルグルグルグル勢い良く回る。素晴らしい。

 

クリアするだけなら初回でも15~20時間くらいでしょうし、スピードランならかなり早く終わると思います。しかし、悪魔図鑑を埋めたり、隠しボスを倒したり、シャードの強化と装備の錬成をしたり、やり込める要素があります。ボスラッシュモードとスピードランモードもある。
$39.99/5,480円(税込)のゲームにしたら十分なボリューム。チープなゲームが7,000円オーバーで売られている中、かなり良心的な価格設定に思いました。$59.99/7,344円(税込)でも不満がないくらい。ボリュームというより、ゲーム自体が面白いからというのが大きいですが。

欠点はバグ

職人技の完成度でメトロイドヴァニアならぬイガヴァニアを仕上げたわけですが、バグが目立つのは残念なところです。
特にバージョン1.01→1.02では進行不能バグを生み出して公式Twitterにも報告が多数寄せられています。

このバグは、バージョン1.01のプレイデータをバージョン1.02にアップデートすると、まだ開けていないはずの宝箱が開いてしまうというもの。場合によってはメインストーリー進行に必要なアイテムが消えてしまって進行不能に陥る。私はメインストーリーは進行不能にはならなかったですが、レシピが入手できなくなってサブクエストは進行不能になった。

 

1周した中で、水面で攻撃操作ができなくなったり、マップのアイコンがおかしかったり、ドロップアイテム袋が引っかかって落ちてこなかったり、セリフテキストが英語になってしまうなどの不具合がありました。スタックに備えて転送石は持っておきたい。
日本版が9月以降になりそうなのは残念でしたが、多くのプレイヤーのバグ報告が届いているでしょうから、日本版は目立つバグがなくなってからプレイできる可能性も高いです。

イガヴァニアは面白い

メトロイドヴァニアはあまり好んでプレイしていないジャンルで、北米インディーズで評価が高いゲームを何本かプレイしていましたが、ほぼ全部途中で止めていました。『Bloodstained: Ritual of the Night』はバッカーになっていましたが、6月のソフト不足の時期でなければ北米版を買っていなかったのは間違いない。
しかし、プレイしてみるとハマった。難易度も絶妙でしたし、マップのデザインも優れている。戦闘と探索とビルドの噛み合いもそうですが、いちいち部分的に褒める必要もないほどで、イガヴァニアは面白いってことがわかりました。メトロイドヴァニアと言葉を分けてくれたのは有難くて、メトロイドヴァニアにはハマらない私でもイガヴァニアはハマった。

 

印象としては2D横スクロールアクションよりも、RPGのほうを強く感じた。探索と成長と強化が軸。昔ながらのレベル上げ作業もチョロっとやりましたし、JRPGの楽しさや思い出をふと思い起こすところもありました。

 

Twitterでも大好評です。
Bloodstained lang:ja - Twitter Search
メタスコアも高評価になると思いますが、バグが厳しく評価されるかもしれない。配信日からプレイしたレビュアーは高確率でバグに遭遇したはずであります。ホント、目立つマイナスポイントはバグだけです。『シェンムー I&II』みたいに遅れて日本版が出る頃には良くなっているかと思います。


「それじゃビジネスにならない」と言われてKickstarterに挑戦したみたいですが、高評価&ヒットで次に繋がりそうな気もします。次回作もプレイしたいと思える。

 

Bloodstained Ritual of the Night (輸入版:北米)- PS4

Bloodstained Ritual of the Night (輸入版:北米)- PS4