セミオープンワールド風の新たな試み『Wolfenstein: Youngblood』クリア


2019年8月8日にリリースされた『Wolfenstein: Youngblood』をクリアしました。

レベル制、セミオープンワールド風、Co-op

同日発売となった『Wolfenstein: Cyberpilot』と『Wolfenstein: Youngblood』はウルフェンシュタインシリーズの新しいチャレンジでした。ゆえに同シリーズのファンには受けにくいところもあり、metacritic.comのユーザースコアは3.4点(31件)2.6点(215件)。従来のウルフェンシュタインを期待すると違う物が出てくる感じはある。

 

『Wolfenstein: Youngblood』の特徴は3つ。

  • 『The Division』や『Destiny』のようなレベル制のRPGっぽさが取り入れられている。
  • エリアは区切られているもののセミオープンワールド風のゲームとなっており、ある程度自由にミッションを進められる。
  • 常に2人行動であり、Co-opにも対応したゲーム。
レベル制

敵を倒したりミッションやアクション(ランダムアクティビティ)をクリアするとXPが入手できてレベルが上がる。レベルが上がると攻撃力が成長したり、スキルをアンロックするためのポイントが入手できたり、武器の上位改造が可能になる。

 

レベルは簡単に上がります。最上位のスキルを習得するために必要なレべルは30なのですが、6時間程度でレベル30になる。レベル上げに苦労するゲームではないどころか、ポンポン上がり過ぎるくらい。

 

レベルが上がると出現する敵のレベルも上がるため、「俺TUEEE」できるものではなく、ミッションをある程度順番に消化させる狙いがあるのかと思います。推奨レベル20や25のミッションをいきなりプレイできないし、かといってレベル40になってから挑戦すると出現する敵もレベル40前後になる。
レベルが上がると攻撃力も上がりますが、これは敵のレベルも上がるため実感しにくい。どちらかと言えばスキルポイントを入手できるのが重要で、スキルのアンロックによる成長は実感しやすい。

 

クリア後のレベル上げとスキルアンロックはゲームプレイのモチベーションになる。こういうチマチマと強化する要素は好きです。

セミオープンワールド風

今までのウルフェンシュタインはほぼ1本道のシングルプレイFPSでしたが、本作はセミオープンワールド風になっており、自由に行き先やミッションを選べる。拠点で膨大な数のサイドミッションを受注し、それを1つずつクリアしてレベルを上げつつメインミッションに挑戦するという具合。


低予算ゲームらしい遊ばせ方の工夫でもあり、サイドミッションで同じエリアに何度も何度も行きます。ハイプライス版の本編と比べちゃうと水増し感はありますが、個人的にはあまり気にならないポイントどころか、マップを覚えて慣れていく感じは好きです。
ベースの素材は同じで作っていたりもしますが、3,800円のFPSにしては意外とマップが豊富で驚いた。

 

ストーリーは薄いです。サイドミッションはドラマのない単純なおつかいですし、メインミッションは6つくらいであっさり終わる。ちょっとした驚きはあるもののストーリーは楽しめなかった。主人公の2人も魅力を感じにくい。
セミオープンワールド風になって自由にいろんな場所に行けるものの、ストーリー性は非常に薄くなった。

 

クリアまでにこなせる全てのサイドミッションをクリアしても10~12時間程度でクリアできる。

Co-op

姉妹が主人公ということで常に2人行動。Co-opにも対応していますし、オフラインでシングルプレイも可能(相棒はAI)。

 

2人行動ならではの戦闘は従来のウルフェンシュタインにはなかったもの。HPが尽きても相棒に助けてもらえるし、敵を挟み撃ちで攻撃することもできる。

 

敵が硬いのは気になるところもある。『The Division』のようにボスのHPを時間をかけてチマチマ削るし、硬い敵1体に消費する弾薬も多くて弾不足にもなりがち。Co-opに対応したことにより、敵のHPは2人で削る量に設定されている。シングルプレイのFPSとしては、敵は全体的に硬い。

 

敵が硬いからこそステルスが生きる。クローク(透明化)を駆使してステルスキスで敵を減らしていけば大幅に弾薬が節約できる。序盤こそ使いにくさを感じたステルスですが、クロークのスキルを強化していくとかなり使えるとわかった。無警報でエリアを抜けるとビッグボーナスも貰えるし、ステルス最高です。ステルスの面白さは終盤に入ってから感じた。

ウルフェンシュタインらしい戦闘

ストーリーは薄くなりましたが、戦闘はウルフェンシュタインらしい魅力がありました。メイヘム(正面突破)とステルス(隠密)の使い分けも「らしさ」を感じられた。

 

敵の種類が多いわけではなく、ミッションも作り込まれていないので汎用的な戦闘の繰り返しという感じはある。このあたりは『RAGE 2』と似たところもあり、この戦闘を楽しみながら、少しずつ強化していくプレイにハマれるかどうか。

プラチナトロフィーは厳しい

プラチナトロフィーは目指す気になりませんでした。膨大な数のコレクションを全回収とか、全ての武器の熟練度10とか、全ての武器の改良アップグレードとか、めちゃくちゃ時間がかかりそう。よっぽど長期的にプレイしないとプラチナトロフィーは難しいと思います。

3,800円の新しいウルフェンシュタインとして楽しめた

価格に対する満足度は非常に高い。3,800円でここまでやれるなら十分だなと。ただ、簡素なセミオープンワールド風システムとか、ストーリーの薄さとか、従来のウルフェンシュタインと比べると安っぽさはあるので、ユーザースコアが低くなってしまうのも納得できる。あくまで「3,800円」の「今までと違うウルフェンシュタイン」としての魅力。

 

ローカライズでは日本語吹替に未対応なのは残念。とはいえ、国内で売れないであろうゲームを日本語化してリリースしてくれるだけでも有難い話。欠損もあるし『RAGE 2』の規制は何だったのかと思うほど。


ウルフェンシュタインの魅力ある戦闘をセミオープンワールド風のシステムで何度も楽しみながら、チマチマとレベルを上げて強化していくプレイにハマれました。