年の初めにPS5について思うこと


『CES 2020』以降、PS5の情報がチラホラと出てきましたね。それらについて思う事。

PS5のロゴがInstagramで「史上最も人気を得たゲーム会社による投稿画像」に

1月7日(火)に開催された『CES 2020』でPlayStation5のロゴが初めて公開されました。ロゴ自体はPS3とPS4を引き継ぐ形で驚きはないのですが、「ゲーム機のロゴ発表だけで、こんなに盛り上がった事って過去にあったのかな?」というくらいのSNSでの反応には驚きましたね。

 

なんとInstagramで「史上最も人気を得たゲーム会社による投稿画像」になったようです。48時間以内に約500万件の「いいね」を獲得し、13.6万件のコメントがあったもよう。ロゴだけで大騒ぎ、世界的な注目度の高さを感じます。

 

個人的なロゴの感想は満点。基本はPS3・PS4と同じで、数字が5になっただけ。


余計な事をやっていなくて安心しました。表面的に変わった事をやりたがるのは求めていません。コケたハードの後なら大幅なテコ入れも必要ですが、PS4は実売台数が1億600万台を突破したという事ですから、正統進化で良いと思う。ロゴと同じように中身もブレない事を期待します。

PS5は日本を含む世界同時発売かもしれない

ビッグサプライズだったのは、ITジャーナリストである西田宗千佳氏の記事。
独占:ソニー「PS5発売年」の展望。好調支える月間ユーザー数は驚きの「1億超」だった【CES2020】 | Business Insider Japan
SIE社長のジム・ライアン氏への独占インタビューです。この中でジム・ライアン氏が「時期や、投入する市場については、コメントできません。ただ、PS4の時に日本での発売を3ヶ月遅らせたことについては、当時自分も深く選択決定に携わっていました。選択には相応の理由がありましたが、いまは“良いアイデアではなかった”と考えています。」とコメント。PS4の発売を日本で3ヶ月遅らせた事を良いアイデアではなかったと思っているという事は、PS5が日本を含む世界同時発売になる可能性がグッと高まった。

 

次のビッグサプライズになりそうなのは「でもね。PS5にはこれら以上に、従来のゲーム機とは違うユニークな要素がまだまだあります。『もっと大きな違い』については、我々はまだアナウンスしていませんからね」というコメントですね。とは言え、ゲームの面白さからはズレたようなものになる可能性もありますが。なんにしても楽しみ。

 

もっと「ゲーマー向け」質問を含めたインタビュー全文は、AV Watchに掲載すべく準備中とのことです。そちらの記事も楽しみです。

日本最大の問題はソフトの価格

PS5は良いハードになるでしょうし、面白いソフトも多く発売されるでしょう。日本における最大の問題はソフトの価格ですね。これは現世代でも同じなのですが、より根深い問題になりそう。もうDL版は9,000円超えも珍しくなくなってきた。北米では$59.99なので大きな差。

  • FINAL FANTASY VII REMAKE - 9,878円
  • ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ - 9,680円
  • 龍が如く7 光と闇の行方 - 9,229円
  • 新サクラ大戦 - 9,680円
  • SDガンダム ジージェネレーション クロスレイズ - 9,020円
  • 十三機兵防衛圏 - 9,878円
  • ゴーストリコン ブレイクポイント - 9,240円

日本は海外に比べてDL版の割合が少ないです。日本だけパッケージ版の所有欲が強いのか?いや、その差は劇的には多くないと思う。欧米だってパッケージ派・コレクターは一定数いるはず。はっきり目に見えるポイントとして、単純に日本のDL版は高すぎる。『龍が如く7 光と闇の行方』のDL版は9,229円ですが、パッケージ版をGEOで買うと7,568円。さらに早期に売れば4,000~5,000円くらで買い取りしてもらえるのではないでしょうか。お金に余裕がない人が増えている日本で、この差は大きすぎる。おまけに中古ではメーカーにお金が入らず、結局は損な回り方をしている。
そもそも物価は基本的に北米の方が高い。ただの一例ですが、マツダがSUVの生産をタイから日本に切り替えるという話題でビッグマックの価格が比較されていて、北米605円、タイ403円、日本390円というデータがありました。深刻なデフレで物を安くしないと売れない日本において、ゲームソフトは高い。そりゃ売れにくいですよね……。30年前のSFCとは時代が違います。
私はアニメはほとんど視聴しないですが、「アニメのDVDは高いなぁ」という目で見ていて、実際に「円盤が売れない」なんて声を見ると「そりゃそうでしょう」などと思っていました。でも今、ゲームがその状態に近いと感じています。ジワジワと価格が上がって、9,000円超でコアユーザー向けに売っている状態。このままのペースだとPS5は10,000円超のソフトが普通に並びそうでもある。

 

問題の根っこは違うと思いますが、紙の本やCDを売る事にこだわって、デジタル版の普及が遅れた件と重なる印象もある。ゲームも欧米はデジタル版への移行が進む中、日本は遅れ気味です。今後、世界的にパッケージ版を廃止してDL版オンリーに移行していくとしたら、日本のソフト価格は改善される必要がある。パッケージ版や中古というハシゴが外された時、どれくらいのユーザーがついて来られるでしょうか?
壊滅的な問題なんじゃないかと思うので、ここに早めにメスが入ることを期待したい。ユーザーが離れてから慌てて価格を下げても簡単には戻って来ないと思う。PS5はディスクドライブがあるので、大手のゲームはパッケージ版も出されるでしょうけど、もう放置できない問題かと思います。逆に言うと、ここが改善されれば国内の家庭用ゲームが盛り上がりやすくなる。

「CSはCS」

現世代を見て「CSはCS」というのを1つの答えとして感じた。「家庭用ゲームは家庭用ゲーム」という確立されたポジションの堅さ。次世代にも続くと思う。

 

PS4発売前に、家庭用ゲーム市場がモバイルゲームに喰われるとか、劣化PCなのでPCで良いとか、そんな感じの事を言われていた方も多いと思います。確かにその時点では一理ありそうな展望でした。でも結果はPS2よりも早く1億台を突破し、現時点で1億600万台。さらにはPS2時代はなかったPS Plusが3880万人の有料会員を抱えているという。爆売れの爆益でバブルみたいな景気の良さ。後付けで成功の理由を考える事はできますが、PS4発売前に予想できていた人は少ないんじゃないかと思います。私もコケるとまでは思っていませんでしたが、営業利益の桁が違う。PS3時代と比較すると夢物語の数字に思えるし、ここまでの成功は予想できない。

年度 PS3時代 PS4時代
2006年/2013年度 -2,323億円 -81億円
2007年/2014年度 -1,245億円 +481億円
2008年/2015年度 -585億円 +887億円
2009年/2016年度

-831億円

+1,356億円
2010年/2017年度 +356億円 +1,775億円
2011年/2018年度 +293億円 +3,111億円
2012年/2019年度 +17億円 4-6 738億円
7-9 650億円

この結果で思うのが「CSはCS」という事です。既に出た結果として、モバイルゲームやPCゲームの影響をあまり感じず、PlayStationは大きく成長しました。CS(家庭用ゲーム)の市場は堅いなと思う。ゲームという区切りでパイを奪い合うかとも思いきや、意外なほどCSはCSでポジションが確立されていて、あまり他所を気にする必要もないような気がします。少なくともPS4発売前のような懸念はないと言える。
買いやすい価格とバランスの良いスペック、長い歴史で馴染みがあり、PCほど複雑でないわかりやすさ、普及させるファーストの強さ、強くて大きなコミュニティなどなど、いろいろな理由があると思いますが、結果としてあまり人が離れていかなかった。

 

さらに次世代はもっと堅固になります。PS3時代とは比べ物にならないぐらいアカウント依存が強いですから。世界的にはDL版の割合が半分ほどになり、そのアカウントに紐づけられた大量のゲーム、PS Plusで貰った大量のフリープレイタイトル、フレンド、トロフィーなどなど、これらが有効活用できるのはPS5だけ。前世代よりも人が離れにくいような地固めがされている。

 

未だに「モバイルゲームが~」「PCゲームが~」という理由で次世代の家庭用ゲームの衰退を予想するアナリストがいたら、現世代は影響が小さかったのに次世代で急に変わる理由は何?というところが詳しく解説できていないと説得力に欠けるんじゃないかと思う。
ちなみに私が「CSはCS」が崩れるかもしれないポイントだと思うのは本体価格ですね。普及機として買いやすい価格はCSの大きな強み。$499(49,980円)までが限界で、それを超えちゃうとCSの大きな強みがなくなって、他所へ移行しやすくなるんじゃないかと思う。
もう1つのポイントとしてクラウドゲームの存在がありますが、私は以前から「クラウドゲームは次の次の世代」という予想ですので、次世代の家庭用ゲームへの影響は小さいと思う。SIEも昔からクラウドゲームをやっていますが、まだPS5の世代では成長させる段階であり、主流にはならないと思う。5Gが来ても通信量の問題がすぐには解決できない。
Stadiaも初動が17.5万DLという予想を遥かに下回るようなスタートとなり、甘くない現実が見えた。でも今後の可能性は十分あり、Googleがここから5年や10年かけて成長できるかどうか。なんにしてもPS5やXbox Series Xの初動にはあまり影響を与えないかと思う。

PlayStation Meeting 2020

遅れすぎましたが、あけましておめでとうございます(1月15日まで有効らしいです)。年が明け、早速PS5の話題がありましたね。ロゴだけで海外も含めて大騒ぎしているのは私もテンションが上がります。いよいよPS5が発売される年なんだなと。

 

PS5のお披露目の場として期待されるのがPlayStation Meeting 2020。PS4がお披露目されたPlayStation Meeting 2013は、2月1日(金)に発表されて2月20日(水)にニューヨークで開催されました。となると来月の頭くらいにPlayStation Meeting 2020の発表があるのかな?と期待します。

 

楽しい1年になりそうな2020年、本年もよろしくお願いします。