『Darksiders Genesis (北米版)』クリア後の感想


北米で2月14日(金)にリリースされた『Darksiders Genesis (北米版)』($39.99)をクリアしました。プレオーダーは13日(木)に解禁されていました。

基本操作

戦闘とパズルのアクションアドベンチャーです。

  • - 通常攻撃
  • - 強攻撃
  • × - ジャンプ 二段ジャンプと滑空も可能
  • - インタランクト / 処刑(戦闘時)
  • L1長押し+oror - ラスアビリティ
  • L1長押し+× - キャラクター切替
  • L1長押し+R2 - カオスファーム
  • L1+R1 - 乗馬と下馬
  • L2 - ダッシュ
  • R1 - 銃撃2(ストライフ) / ブロック(ウォー)
  • R2 - 銃撃1(ストライフ) / ギア使用(ウォー)
  • R3 - ギア使用(ウォー)
  • 上左右 - ギア選択 
  • - ポーション使用
  • タッチパッド - マップを開く

最初にスクリーンショットを見た時はディアブロライクなゲームになったのかなと思いましたが、「っぽさ」はありつつも実際はクォータービューのオーソドックスなアクションアドベンチャーでした。で攻撃、L2で回避、L1を長押ししながらororで3種類のラスアビリティという名のアクティブスキルを使用。定番とも言える、よくある操作のアクション。

2人のキャラクターを切り替える戦闘

ストライフとウォーという2人のキャラクターを切り替えて使用できます。

 

ストライフは遠距離での戦闘が得意。2種類の銃弾を装備可能で、R1R2で撃ち分ける。ツインスティックシューティングみたいな操作で気に入りました。
微妙にわかりにくいのが、ゲーム中で銃弾1と表記されているものがR2、銃弾2がR1になっています。ブロックはできないが回避力が高く、ウォーと違って連続回避が可能。

 

ウォーは近距離での戦闘が得意。ストライフはブロックできないがウォーはR1でブロック可能ですし、タイミングよくブロックすればパリィになる。

 

このバランスは非常に良かった。個性は違うけど、どちらかが強キャラや弱キャラに感じることはなく、2人とも有効活用できた。近距離と遠距離でそれぞれ戦闘の面白さがあり、使い分けながらゲームを進められた。
敵によって強制的にどちらを使わなければならないということもない。もちろん有利不意はあり、それを見つけるのも楽しいのですが、強制がないのが良いです。

 

クォータービューのアクションゲームとしては、優れた出来になっていると思う。操作性は良くて動かす気持ち良さがあり、一定のダメージを与えた敵をで処刑できるのも良い。
硬く感じる敵が多いのは疲れるところではある。

 

カメラが遠いので、全体を見渡しやすいけどチマチマして見難いのも感じる。派手なエフェクトも重なりますので、回避やパリィを意識して狙いにくい時もある。
大画面向きのゲーム。

戦闘でのドロップ
  • 青いのがソウル。お金みたいなものです。
  • 緑色がライフソウルライフメーターが回復します。
  • 小箱は弾薬。
  • 黄色いのがラスソウル。スキルを使用するのに必要なラスメーターが回復します。ラスアビリティはL1長押し+oror
  • クリーチャーコアは2種類あり、紫がクリーチャーコア(小)、黄金がクリーチャーコア(大)

「惜しい」と感じた部分が戦闘でのアイテムドロップ。ジャラジャラとドロップしますが、たいした物を落とさない。
このゲームの最大の欠点と感じたのが、繰り返されるザコ戦に退屈さを覚えるところ。硬いザコ敵も多く、何度も何度も戦闘を繰り返すゲームなので、アクションの出来が良いとは言え、ザコ戦が面倒になってくる。しかもザコを倒してもたいした物を落とさないから、戦うメリットもあまりない。クリーチャーコアは強化アイテムですが、使わないクリーチャーコアも多い。

 

この点はゲームデザインとして失敗をしているんじゃないかなとも感じた。それこそディアブロシリーズのようにザコ敵からもドロップが期待できれば、ザコ戦を繰り返すのもドロップにワクワクできる。
スクリーンショットの印象から、ディアブロっぽいものを期待するとガッカリしてしまう部分でもあると思う。ディアブロのようなアイテムドロップとビルドの面白さは弱い。

クリーチャーコア

クリーチャーコアは専用のボードにセットして効果を発揮します。

 

クリーチャーコアの種類によって「攻撃力5%アップ」とか「与えたダメージの2%ライフ回復」とか効果が違う。

 

3種類の属性もあり、ボードの穴の属性に対応したクリーチャーコアを当てはめるとボーナス効果が得られる。

 

クリーチャーコアのレベルアップもあります。同じクリーチャーを倒し続けて、そのクリーチャーコアを一定数入手すると最大3までレベルアップする。
ボードの穴にもレべルがあり、1レベルの穴にレベル3のクリーチャーコアをセットしてもレベル1の効果しか得られない。

 

自分好みのスタイルをイメージし、パズルに当てはめるようにセットして形にする。

全17チャプターと21のアリーナ

チャプター16をクリアしてエンディングとスタッフロールを見て、新たな難易度の追加を確認しましたが、トロフィーによると全17チャプターあるようです。クリアしたチャプターの再挑戦も可能。
10WAVEの戦闘を勝ち抜くアリーナもあり、これは20+1あります。アリーナ21だけは無制限のWAVE。

 

チャプター開始前に難易度の変更が可能。最初に選択できる難易度は簡単/普通/ハード/メイハムの4種。チャプター16までをクリアするとアポカリプスが追加される。

 

ローカルCo-opとオンラインCo-opにも対応している。
ローカルCo-opは画面分割プレイ。

パズルの質は良い

パズルはギアと飛ばれる装備を使って解きます。フリスビーみたいなギアで火を移して点火したり、ポータルを繋げて道を作ったり。簡単すぎず、難しすぎず、自分で解く喜びを感じられるパズルになっていました。操作は少しだけ複雑になっていますけどね。

 

全5種のギアはチャプターを進めて入手していくので、序盤のチャプターは必要となるギアを持っていなくて解けないパズルがある。よくある仕様でもあります。

 

プラットフォーム・ゲームとしての側面もあります。ジャンプしたり、つかまりながら移動したり。この出来も悪くはないのですが、カメラ操作ができないクォータービューで距離感がわかりにくいところは気になった。穴に落ちてもライフが少し減るだけなのでデメリットは少ないのですが、見難くさやわかりにくさで穴に落ちるのは楽しくない。

『1』の前のストーリー

今作は『Genesis(創世記)』ということで、初代『ダークサイダーズ』の前の話。『ダークサイダーズ0』という感じです。

 

ストーリーの起伏は少ない印象で、ルシファーを倒すためにその障害となる部下たちを倒していく。ストライフとウォーの会話が一番の楽しみどころでした。キャラクターに深みが出て、次作への繋げ方も良く、クリア後には初代『ダークサイダーズ』をプレイしたくなりました。

 

イベント時の演出は、低~中価格ゲームにありがちな紙芝居。日本語吹替に対応しているのが有難い。プレイアブル中でもストライフとウォーの会話がありますので、プレイしながら日本語音声で会話が入ってくるので遊びやすいです。
直前に『Anthem』をプレイしていましたが、こちらは日本語音声がありませんので、ミッション中に字幕を見るのが大変でした。過去にも何度か書いていますが、最近のアクションゲームはプレイアブル中にキャラクターがよく喋る。日本語音声の重要性が増しています。『Darksiders Genesis』は素晴らしい。ちなみに英語音声にも変更可能。

 

ダークサイダーズのストーリーとしては一番最初なので、新規プレイヤーでも問題なさそうでもあるのですが、やっぱり初代『ダークサイダーズ』をプレイしていないとわかりにくいとは思います。サマエルだヴァルグリムだいろいろ出てきますが、知っている人向けに過去編を見せている感じなので。
『スターウォーズ』などでもそうですが、EP5でのルークとベイダーの関係は「知らない人向け」に驚かせるところですし、EP1~3は専門用語も普通に出てきて「知っている人」向けだったりする。『龍が如く0』のサブストーリーなんかも、シリーズをプレイしている人だから楽しめる部分も多い。時系列じゃなくて公開順に見て楽しめる仕掛けがあるもの。シリーズの歴史を学ぶなら時系列でも良いのですが、エンターテイメントとしては公開順じゃないと面白くなくなる部分があるかと思います。

少しバグがあった

ショップを閉じてもウインドウが消えないバグが1回あり、再起動して解決。

 

戦闘中に攻撃ボタンを効かなくなるバグが1回あり。キャラクター切り替えで×を押した時にキャラクターが切り替わらず固まった感じでした。

 

日本語表記のバグもあります。北米版ですから、この点はまだ仕方なし。<>のタグが残っているところが多々ある

悪くないが突き抜けた良さが弱い

チャプター1~3は2人のキャラクターを切り替える戦闘アクションで「けっこう楽しい」という印象でした。

 

チャプター4で少し退屈さを感じ、チャプター5では「もうやめよう」と思ったほど。何度も繰り返す戦闘が面倒になっていました。戦闘アクション自体は悪くないんですけど、そこまで良くもないんですね。バランスは悪くないんですが、爽快感も手に汗握るような緊張感も物足りなくなってくる。大きな問題もないですが「ここが楽しい!」という突き抜けた部分を感じにくい。硬い敵をチマチマ削るような場面も多くなっていた。これに関しては、ゲームが進化している中でオーソドックスなアクションでは満たされにくくなっている部分もあるかと思う。あと初代『ダークサイダーズ』のアクションの迫力からは大きく劣る。あくまで今作はクォータービューのアクション。
Co-opでワイワイやれば面白さも倍増するでしょうけど、シングルだと退屈な作業の繰り返しにもなってくる。そして上記したようにドロップアイテムの魅力が弱く、戦闘のモチベーションやワクワク感が不足する。このゲームの多くの割合を占めるザコ戦、そこに魅力を感じるような味付けが足りていない印象。

 

チャプター7くらいからは楽しくなっていきました。クリーチャーコアという強化アイテムの種類が増えたことで、自分好みの強化ができるようになっていったから。硬い敵をいかに効率よく削るかということを考えて強化し、それを試す楽しさが生まれた。アリーナでの稼ぎも自由度が増して、キャラクターの強化が面白くなった。
そこからクリアまでは一気にいけました。

 

パズルの質は良いですし、各チャプターのグラフィックも個性があり、コピペで増やしたようなゲームじゃなくて「ちゃんと作ってる」感じで好印象。

 

$39.99のミドルプライスのゲームとして、まとまりのある良作ですけど、突き抜けた良さを感じにくい。メタスコアが76点(11件)で、65~85点というバラつきの少なさなのも納得。バランスの良い仕上がりだけど、強烈な減点も加点もなくて75点くらいに落ち着く。

 

欲しかったものを具体的に言えば、ディアブロやボーダーランズのような敵のドロップアイテムのワクワク感。デスティニーもAnthemも似たようなシステムで「他にアイデアないんかい」というほど使い古されたシステムですけど、それも人を引きつける魅力があるシステムという証明。『Darksiders Genesis』も剣や銃や防具を落としてくれれば、ザコ敵と何度も戦いたいし、高難易度のチャプターも周回したくなる。今回のCo-op対応、5種類の難易度で繰り返しプレイできるチャプター制、遠めのクォータービューのアクションでアイテムドロップの面白さを考えていなかったのは惜しい。
クリーチャーコアの強化システムは面白いアイデアだけど浅さも感じる。最終的にはボードの制限の厳しさを感じ、楽しい試行錯誤ができなかった。中盤あたりは楽しかったですけど、クリア後も大胆にいじって楽しめる物にしてほしかった。難易度普通でクリアした時点で97%のコアが入手できたので、強化収集は1周でほぼ完了する。高難易度はアクションゲームとして自分自身のスキルを試すのみ。
難易度アポカリプスでチャプター1をクリアしてみましたが、アクションゲームとしてのバランスは丁度良かった。最高難易度のわりには意外と簡単でした。キャラクターを強化するんじゃなくて、ほどほどの歯応えのあるアクションゲームとしての提供の仕方は良いです。ただ、個人的にはキャラの強化とアクションが噛み合っている部分に面白さを感じたので、アクションだけになると物足りない。

 

『ダークサイダーズ』としては、『1』の前を描くことでキャラクターとストーリーに深みが増したし、チャプターとアリーナを1周する分には、キャラクター強化とアクションの面白さが噛み合って楽しい。でも、もっとハマれる刺激が欲しかったとも思う。
ダークサイダーズの世界に愛着を感じたので『Darksiders Warmastered Edition』を久しぶりにプレイしようかと思います。

 

Darksiders Genesis(輸入版:北米)- PS4

Darksiders Genesis(輸入版:北米)- PS4

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: THQ(World)
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: Video Game