見る側からダンスする側になった『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』


2020年2月26日に配信された『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』の感想。トロフィーもコンプリートしました。

操作方法とシステム

Moveモーションコントローラー2本必須です。

 

オリジナルの非VR版では、相手の動きを真似て対応するボタンを押すシステムでしたが、VR版ではボタンではなく実際に自分が同じポーズをとるシステムになりました。より直感的に、そしてダンスそのものの面白さを感じられるようになっています。非VRゲームのVR化なのですが、もともとVRに向いているゲームだと思います。移動はないので酔いの問題もない。


実際に自分がダンスする楽しさもそうなのですが、うらら達と同じVR世界で一緒にダンスする一体感と高揚感は格別。「あのゲームの世界に入った!」という感激。

 

ストーリーモードでは3回ミスするとゲームオーバー。各リポートは3つほどのパートに分かれていますが、中間チェックポイントはなく、ゲームオーバーになるとリポートの最初から。

 

ポーズの判定は非常に易しい。例えば敵がアップ(右手)→アップ(左手)→アップ(右手)→アップ(左手)の4回だった場合、自分は両手を上げっぱなしでOKとなる。つまりタイミングは関係なく、判定に関わらない手は自由に動かしても良い。
唯一、リポート01の中腰で両手を広げるポーズだけが「ちゃんとやっているのにアウト判定された」と感じたが、それも認識範囲を理解すれば問題なくなった。
判定が甘々なのは良い判断だと思います。たった1回だけでも判定に違和感を覚えると楽しくダンスしにくい。4回のアップを両手を上げっぱなしでクリアできるとは言え、やっぱりちゃんとダンスしたほうが楽しいですし、甘々な判定の中で楽しくダンスできるゲームになっている。

 

初見で気をつけたいのは自分のターンがくるタイミング。右下にモニターがあり、どちらのターンか表示されますし、ターンの切り替わりに効果音も鳴る。これを意識していないと不意に自分のターンになって出遅れます。意識していても効果音が鳴った瞬間にポーズをとる場合もある。これの攻略法として、敵が最初にとったポーズを自分もとり、そのポーズで待っていれば良いです。
非VR版では敵のターンと自分のターンで画面自体が切り替わりましたが、VR版では常に主観視点なので画面の切り替わりでは判断できないという違いがある。

モード

  • ストーリー
    リポート04までのストーリー。
  • アーケード
    ストーリーと同じステージ構成だと思いますが、隣にパートナーを配置できる。画面右下のモニターがない。
  • トライアルダンス
    100問連続バトルがプレイできる。
  • ナカマズカン
    キャラクターの鑑賞モード。
  • イショウベヤ
    うららの衣装を変更できる。
  • オプションズ
    振動/字幕/ムテキのON/OFF設定。オンガク/SE/セリフのボリューム設定。表示言語と音声言語をそれぞれ日本語/英語に設定可能。

楽しいが短いストーリー

このゲームの最大の欠点はボリュームが少ない事だと思います。ストーリーが04までしかなく、30分未満でクリアできる。4コマ漫画の起承転結のようなストーリーで、わかりやすく大団円を迎えるのは感動しますし、うらら達と同じステージに立ってダンスできるのは最高ですが、やっぱり短い。元々ステージ数の多いゲームではないとは言え、現代基準で考えると物足りなさは感じ、まだまだドラマを体験したかった。


100%(200%)クリアも簡単でしたので、スコアアタックの要素もないです。フィットネスゲームとしてクイックにプレイできてエンドレスにダンスできるモードが欲しかった。100問連続バトルもリプレイ性は高くない。

 

VRになった事で、うらら達と同じステージでダンスをする一体感と高揚感が素晴らしくなりましたが、演出は簡素になったとも感じる。主観視点縛りによるものでもある。

グラフィックはシンプルで見やすい

シンプルな画になっており、チラつきやジャギを感じることなく非常に見やすい。非VR版もこんな感じの画なので、シリーズとしての雰囲気もそのままで良いと思います。

汗がかけるVRゲーム

ダンスの判定に関する部分はヘッドセットと2本のMoveですが、自然とダンスするような動きになるので、汗がかけるVRゲームです。ボクシングやBeat Saberのような激しい動きはありませんから、ほど良い運動になる。

 

意外と小スペースでプレイできそうですが、安全のため一定の広さは必要。具体的には左右に体を傾けても障害物に当たらない広さ。うららは体を傾けながら手を伸ばしていますが、プレイヤーはヘッドセットさえ左右に動いていれば良いです。
小さな動きでごまかす事もできますが、大きく動いたほうが楽しいので、スペースは広い方が良いです。

脳のワーキングメモリも鍛えられそう

体だけでなく脳のワーキングメモリも鍛えられそうなVRゲームです。ワーキングメモリとは「認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。(Wikipedia)」とのこと。短い時間に情報を保持し、同時に処理する。つまり短期記憶+処理。スペースチャンネル5 VRにおいては、相手のダンスを短期記憶しつつ、体を動かすという処理を行う。多い時は7つの動きを記憶して処理する必要がある。

トロフィーコンプリート

  1. リポート01~04をパーフェクトクリア
    ポーズをノーミスである事と隠し入力を全部成功でパーフェクトです。
    隠し入力と言っても、わかりやすい青い円が表示されるので初見で全部成功も難しくない。

  2. 100問連続バトルを100問クリア
    コツは敵が最初にとったポーズで待って自分のターンを迎える事。ミスしやすいのはターンの切り替わりの最初のポーズ。

最後に100問連続バトル100問クリアを達成してプラチナトロフィー獲得かと思いきや、プラチナトロフィーはないことに気付いた。

ファンからダンサーに

ゲームの雰囲気はスペースチャンネルそのままにVR化されています。VR化されたというより、これこそが本来の姿かと思うほどVR向きのゲームシステムだと感じました。
非VRとVRの決定的な違いとして、プレイヤーが見る側からダンスをする側に変わりました。非VR版では、うらら達のダンスを見る視点でしたが、VR版では同じステージで自分がダンスする。スポーツなんかでも、プレイするより見る方が好きという場合もありますし、ここの好みの違いはあると思う。ダンスをする側になると演出を見せてもらう立場ではないので、受動的だと楽しみにくく、気分をアゲて能動的にダンスを楽しんでこそのゲーム。ポーズをとる必要がない場面でも体が勝手にダンスしちゃえば上出来。
うらら達のダンスを見て楽しませてもらう立場ではなく、自分自身がダンスを楽しめるかどうかという違いは大きな違いだと思う。個人的には、同じステージに立ってダンスできる事に感激した。ファンからダンサーになったような、テレビの向こう側の人と同じステージに立てた気分。

 

めっちゃ楽しくダンスできるだけに、ボリュームが少なくて空腹感がある。トロフィーコンプリートも3時間かからなかった。100円入れて短時間で濃い遊びができるアーケードゲームっぽい作りは昔のセガらしいとも思いますが、長く遊べるようなモードを入れてほしかったという不満は残る。まだまだダンスし足りないのでDLCで追加してほしいところ。毎日遊びたくなるようなモードや仕掛けがあれば、ダンス&フィットネスのゲームとして化ける可能性も秘めている。VRゲームでは多いんですけどね。短期的な体験としては今まで味わえなかった新鮮さや濃さがあるけど、ボリュームが不足しているパターン。でもこういう他では味わえないものに触れるのがとても楽しいからVRゲームが好きです。

 

スペースチャンネル5 Tシャツ ブラック Lサイズ

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  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: エディットモード
  • 発売日: 2019/12/16
  • メディア: Video Game