SONY 2019年度 決算とPlayStation Studios

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SONYの2019年度 決算・業績説明会が開催されました。その前日にPlayStation Studiosが発表されています。

ハード出荷台数

2019年度のPS4出荷台数は1,360万台。累計で1億1,040万台。PS3やWiiと比較すると、7年度目なのに高水準をキープしているのがわかります。しかも、今回は2回目の薄型モデルと値下げなしでの結果。
まだまだ現役バリバリであり、2020年度も6/19に『The Last of Us Part II』、7/3に『マーベルアイアンマン VR』、7/17に『Ghost of Tsushima』とファーストパーティーのソフトを揃えている。次世代機に切り替わる直前までソフトが充実している息の長いハードとなりました。

PS3 Wii PS4 Switch
初年度 361万台
(2006年度)
584万台
(2006年度)
750万台
(2013年度)
274万台
(2016年度)
2年度目 924万台 1,861万台 1,480万台 1,505万台
3年度目 1,006万台 2,595万台 1,770万台 1,695万台
4年度目 1,300万台 2,053万台 2,000万台 1,483万台
619万台(※Lite)
5年度目 1,430万台 1,508万台 1,900万台 -
6年度目 1,390万台
(累計:6,411万台)
984万台
(累計:9,586万台)
1,780万台
(累計:9,680万台)
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7年度目 不明
(累計7,000万台 11/4)

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398万台
(累計:9984万台)
12/8 後継機発売
1,360万台
(累計:1億1,040万台)
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8年度目 不明
(累計8,000万台 11/2)
11/15 後継機発売
122万台
(累計:1億106万台)
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10~12月 後継機発売
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※初年度の数字は発売時期と国が大きく影響しますので、比較としての参考にはなりにくいです。

営業利益

2019年度のG&NS分野 営業利益は2,384億円。PS3時代は17億円だったことを考えると、飛躍的な成長を遂げています。次世代機へも良い影響を与えそうな結果。

年度 PS3時代 PS4時代
2006年/2013年度 -2,323億円 -81億円
2007年/2014年度 -1,245億円 +481億円
2008年/2015年度 -585億円 +887億円
2009年/2016年度

-831億円

+1,356億円
2010年/2017年度 +356億円 +1,775億円
2011年/2018年度 +293億円 +3,111億円
2012年/2019年度 +17億円 +2,384億円

※2006年から2008年、2011年と2012年はゲーム分野。
※2009年と2010年はNPS分野(ネットワークプロダクツ&サービス)。NPS分野はパソコンやデジタルミュージックプレイヤーなど幅広いのでゲーム分野としての参考にはなりにくいです。2011年までNPSだったのですが、2012年の発表で前年比として2011年のゲーム分野の数字が出ていました。
※2013年から2019年はG&NS分野(ゲーム&ネットワークサービス)。ネットワークサービスは主にPSNですので、PlayStation分野という感じ。ちなみに『Fate/Grand Order』は音楽分野です。

PlayStation Studios

決算発表の前日に『PlayStation Studios』が発表されました。あくまで包括ブランドであり、既存の開発スタジオを解体したり整理するものではないようです。

 

このブランドはSIEが開発および管理するゲームで使用されるようです。ポイントは「管理するゲーム」で、SIEワールドワイドスタジオ以外の外部の開発元が手掛けたゲームもこのブランドに含まれる。PS4で例えるなら、『Bloodborne(ブラッドボーン)』や『スパイダーマン』は代表的なPS4独占タイトルであり、SIEが管理するゲームですが、開発元はフロム・ソフトウェアと買収前のInsomniac Gamesでした。つまりSIEワールドワイドスタジオではなかった。今後はこういった外部の開発元が手掛けたタイトルも含めて『PlayStation Studios』というブランドで展開される。

 

SIEのシニアバイスプレジデント兼グローバルマーケティング責任者であるEric Lempel氏によると「目的は、消費者の皆様にこのブランドを目にしたときに、プレイステーションのゲームに期待されている、しっかりとした革新的で奥深い体験ができるということを理解していただくこと」という事ですので、『PlayStation Studios』のロゴがSIEの品質保証の役割を果たすという意味が大きいと思います。
ただこの場合、『KNACK』のような評価が高いとは言えなかったゲームが『PlayStation Studios』になると信用は落ちてしまう。実際のところ「ゲームに期待されている、しっかりとした革新的で奥深い体験」に適合するかどうかの厳しい品質チェックをするのかはわからないですね。

独占という意味はない?ある?

気になるのは公式の動画に記載されている「the new brand name for all of your favorite exclusive PlayStation games. (あなたのお気に入りのプレイステーション専用ゲームのための新しいブランド名です。)」という文の「プレイステーション専用ゲーム」という点。

SIEワールドワイドスタジオに含まれるGuerrilla Gamesは『Horizon Zero Dawn』のPC版を発表済であり、San Diego Studioの『MLB The Show』も2021年からマルチプラットフォーム展開するという。SIEワールドワイドスタジオがマルチプラットフォームの姿勢を見せている中で、「プレイステーション専用ゲーム」のとらえ方が難しい。
こういったわかりにくさは「Only on Xbox 360」の時もあり、当初は独占タイトルなのかと思われていましたが、後に他プラットフォームで発売されるゲームもありました。あくまで「発売日時点では」という意味なのかと思います。BioWAREが開発したXbox360版『マスエフェクト』やEpic Gamesが開発したXbox360版『Gears of War』らに「Only on Xbox 360」「Microsoft game studios」と表記があります。PlayStation Studiosもこれに近い感じになるのかなという気がします。とりあえずはPS5独占で、後にPC版があったりするくらいの。

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PlayStation StudiosはPS5のロンチから使用されるとのこと。いわゆる「ブランディング(ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略の1つ)」として意味があるものかと思います。

 

まだSIEのPS5タイトルが発表されていない状況で『PlayStation Studios』の発表は、いよいよPS5タイトルの発表が近づいた気はします。『PlayStation Studios』のロゴつきで発表されるタイトルは何なのか、期待します。