『二ノ国II レヴァナントキングダム』クリア後の追加感想

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ハマりまくった『二ノ国II レヴァナントキングダム』クリア後の追加感想。

 

最初の感想と大きくは変わりません。

『二ノ国II レヴァナントキングダム』最初の感想 – PS4ちゃんねる Pro

補足みたいにズラズラと書いています。

 

プラチナトロフィーまで寝る間を惜しんでプレイする魅力があり、いろいろ予定も狂ってしまったほど。ゲームのテンポが良くて、各要素の成長曲線も良い感じに上がっていくため「もう少しだけ」と続けてしまう。例えばキングダム開発の施設設置や研究条件が厳し過ぎる設定だったら、それだけでもプレイを止めるきっかけになったと思う。遊びやすいしニンジンのぶら下げ方が上手い。ダンジョンも複雑じゃないし、サブクエストも手軽なので、「もう少しだけ」が発生しやすくなる。こういうハメ方が上手い。

 

セーブ画面も独自にしっかり作ってあり、こだわりが感じられる。セーブも当たり前のようにオートセーブと手動セーブの両対応。

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快適なゲームゆえに移動速度はもう少し速い方が良かったです。ここだけ鈍め。キングダム開発で1段階は上げられますが、まだ遅い。ファストトラベルが便利すぎるので差し引きすれば便利な方が上回りますが、移動速度も速ければ完璧。アップデートやDLCで変わる可能性も期待しています。

全体的にマイルド

ジブリのキャラクターを使い、幅広い層に向けて作られているゲームですので全体的にマイルドです。これは当然だと思う。このゲームが高難易度・複雑な方向に行ったら高い評価は得られなかったでしょう。レベルファイブが開発した『ローグギャラクシー』のレビューを見ると、コアユーザー向けの設定を酷評している声が多く、その経験が生きていると感じる。

ローグギャラクシー

ローグギャラクシー

 

声の演技は改善されていませんが、難しい、システムが不便、ダルい、などといった問題が劇的に改善されている。これに限らず『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』『白騎士物語 -古の鼓動-』『二ノ国 白き聖灰の女王』らの開発経験があってこそ、質の高い『二ノ国II レヴァナントキングダム』が生まれたんだなとしみじみ思います。

 

ゲームの難易度は低めで、歯応えよりも爽快感重視でした。このゲームはこれで正解だと思う。最近は高難易度の死にゲーもトレンドからもう定着した感がありますが、どちらが良いという話ではなく、どちらがそのゲームに合っているかというところで、『二ノ国II レヴァナントキングダム』の難易度設定は良かったんじゃないでしょうか。ジブリが好きで、初めてゲームをプレイする人でも敷居は高くない。

ストーリー

ストーリーも毒がなく、キャラクター達は味方も敵も素直で純粋すぎるくらい。
最初の感想の時と変わらず、ゲームプレイ重視でストーリーイベントの演出は控えめだと感じました。ゲームプレイのテンポを阻害しない程度に収めてあるというか、個人的にもキングダム開発やサブクエストをバンバンやりたい気持ちの中、長いストーリーイベントで停滞するのは感じなかった。反面、希薄でもありました。くどくないのは良いですが、あっさりし過ぎではあります。

行く先々の国で個性的なキャラクターと独特な問題があり、それなりに楽しめましたが、ストーリー起伏は小さかった印象。「笑える」「泣ける」「驚ける」「熱い!」という感情はありつつも、小さな枠の中に収まっていて、なにか1点でも爆発するほどの感情は生まれなかったというところ。国造りと二ノ国の統一という明確な目標があり、わかりやすいのは良かった。

 

アクション、キングダム開発、強化などが楽しかったので、それに添えるストーリーとしてはハマっていましたが、ストーリー単体で見ると悪くはないけど印象は弱め。

シンプル過ぎた進軍バトル

進軍バトルはメインクエストにも何度かありますので、メインとなる要素の1つ。これもマイルドさを意識したのかシンプル過ぎて、軍vs軍のストラテジーゲームとしては魅力が弱かったと思う。

 

4種類の部隊をL1/R1で切り替えながら、敵と相性が良い部隊をぶつけるジャンケン要素。R2+ボタンのスキル。考えるところも少しはありますが、結局のところ育ててゴリ押しが楽なので戦略性は感じにくかった。ストラテジーゲームとしての質は高くないですが、育てゲーは好きなので、チクチク育てて強くなっていく様を感じるのは楽しかったです。

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簡単なので詰み要素や煩わしい存在にはなっていませんが、改善の余地があった部分だと思いました。

コピペダンジョンはアリ

ダンジョンの数は多く、狭いエリアに密集していると思うほど。似たような見た目と構造のダンジョンが多く、コピペで増やしたようでもあります。でもこのやり方で良いと思う。TESシリーズもそうですが、単純にダンジョンの多さは魅力。

 

水のダンジョンなどはこだわっていますが、こだわった結果5個くらいになってしまうより、コピペ系でも増やしてくれた方が嬉しい。

「日本語版を出すか迷った」とのこと

日野晃博氏は当初『二ノ国II』の日本語版を出すかどうか迷ったとのこと。その名残が感じられるのがメインタイトルはローマ字でサブタイトルが日本語というところ。前作は海外で評価されて売れましたからね。発売前日の記事で「前作の販売本数が多くない事もあってか、国内では『二ノ国II レヴァナントキングダム』のプロモーションをあまり行っていない印象です。日本語声優の発表も遅くて『延期かな?』と思った事もありました。」と書きましたが、こういう背景もあって、国内でのプロモーションに力を入れていなかったんだなと思いました。

 

今回は日本版をリリースしてくれて良かったですが、今後も日本版を出さない、もしくは遅らせるという考え方は広がっていくと思います。正直、売れないのにネガティブな話題は盛り上がる市場という印象が強くなっている。公式のゲーム動画でも日本版だけがコメント不可になっている事もあり、他の国とは違うんだなと感じさせられる。海外で評価とセールスを固めてから日本版を出した方が、ゲームの未来にとっては良いと思うところもある。

メーカーとしては言いにくい事でもあるでしょうけど、言ってくれて良かったです。他社も含めて、これからも続く問題だと思います。

 

プロモーションを力を入れていないようでしたがリリース後の評判は良くて、小売店のツイートでも品切れ報告がチラホラありました。

二ノ国 品切れ – Twitter Search

出荷自体が少ないでしょうけど、口コミで少し広がりを見せているようです。

丁度良いボリューム

可能な限りサブクエストを完了して35時間くらいでクリア、プラチナトロフィーまで55時間。RPGとして丁度良いボリュームでした。

 

メインクエスト自体は短めで、クリア前のプレイもサブクエストやキングダム開発に時間をかけていました。

古典的JRPGをベースに現代的な配慮

ベースは古典的なJRPGで、ザ・お約束というRPGネタも散りばめられている。それでいて現代的なスピード感やシステム面の便利さもあり、昔ながらの不便さは感じない。古き良きJRPGを現代基準に昇華しています。RPGの開発経験が豊富なレベルファイブの力を感じました。

 

『COMPLETE EDITION』を購入していますのでシーズンパスの内容も楽しみ。2つの大型DLCが来るようですが、それがどんな内容なのか今から気になっています。

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